分娩時レミフェンタニル患者管理鎮痛使用時の母体酸素の前向き観察研究

A prospective observational study of maternal oxygenation during remifentanil patient-controlled analgesia use in labour.
Anaesthesia. 2015 Nov 30. doi: 10.1111/anae.13329. [Epub ahead of print]

・分娩時レミフェンタニル患者管理鎮痛についての多くの研究は、母体満足度が高いことを示しているが、特に鎮静や呼吸抑制の副作用についての懸念が依然として残っている。

・著者らは、レミフェンタニル患者管理鎮痛時の母体の酸素飽和度低下についての前向き観察研究を行った。パルスオキシメータの値を 8 秒置きに記録して、後で、分析のためにウンロードした。酸素飽和度低下の症状は、酸素飽和度<90% と定義した。

・著者らは 61 人の女性で、148 時間のデータを収集し、そのうち 176 件の酸素飽和度低下を観察した。これらのエピソードは 43 人(70%)の女性で発生した。各エピソード時の最低酸素飽和度の中央値(IQR[範囲])は、87(85-89[68-89])%で、持続時間は 16(8-24[8-104])秒であった。酸素投与によって、酸素飽和度<90% の時間当たりの持続時間は減少したが、個々のエピソードの飽和度低下の程度や持続時間は減少しなかった。分娩第 1期に比較して、分娩第 2 期の方が、酸素飽和度低下のエピソードは、2 倍の頻度でよく見られた。以前のオピオイド投与や、ボーラス投与量、PCA 使用中の亜酸化窒素の使用は、酸素飽和アド低下の頻度、低度、持続時間に影響は見られなかった。

・これらの知見から、レミフェンタニル PCA 時には、従来報告されていたよりも高い頻度で酸素飽和度低下が発生することを示唆しているが、結果は分娩時に亜酸素化窒素とペチジンを投与された女性での、以前の酸素飽和度測定試験と同様である。

[!]:その程度の酸素飽和度低下って、睡眠時無呼吸の患者さんに比べれば程度は軽い。どの程度胎児に影響するのかな?

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