腹部手術に際しての静脈内と硬膜外局所麻酔薬の臨床比較

A Clinical Comparison of Intravenous and Epidural Local Anesthetic for Major Abdominal Surgery.
Reg Anesth Pain Med. 2016 Jan-Feb;41(1):28-36. doi: 10.1097/AAP.0000000000000332.

・硬膜外鎮痛は、多くの術後に良好な疼痛コントロールを提供するが、合併症をきたす可能性が相、いくつかの禁忌があり、時としてうまくゆかない。リドカイン静脈内注入は、代替法として提案されている。著者らは、臨床で、主要な腹部手術に際し、硬膜外麻酔と比較した、周術期リドカイン静脈内注入の効果を評価した。

・著者らは、主要腹部手術後に周術期リドカイン静脈内(時間あたり1mg/kg)に投与された患者の後ろ向きレビューを行った。著者らは、硬膜外鎮痛を受けた患者をそれらに相応させた。著者らは、術後の疼痛スコアとオピオイド消費の点で、リドカイン注入は硬膜外鎮痛に劣らないという共同仮説を検証した。著者らは、非劣性マージンとして、それぞれ、疼痛の差は 1 点(11 点の数値評価スケールで)、オピオイド消費量の比[平均(リドカイン)/平均(硬膜外)]は 1,2 を割り当ててた。

・216 人の患者(各群 108 人)を分析した。静脈内リドカインは、疼痛スコアに関しては硬膜外鎮痛に劣っていなかった。オピオイド消費に関しては、リドカイン注入は、硬膜外鎮痛に劣っていた。リドカイン群患者の方が、低血圧症状が少なく、術後悪心嘔吐、掻痒、尿閉が少なかった。リドカインを投与された患者の方が、また尿道カテーテルの除去が早期で、消化管機能の回復が早かった。日毎の精神状態の評価は、2 群間で同様であった。

・突出痛に際しての(必要に応じての)PRN オピオイド投与の追加を伴う、全身リドカイン注入を受けた患者は、術後 2 日目以降の疼痛スコアに臨床的な有意差がなかった。主要腹部手術でのリドカイン静脈内注入は、オピオイド消費に関しては硬膜外鎮痛に及ばない。しかし、リドカインは、回復のいくつかの重要な側面の改善と関連していた。

[!]:硬膜外鎮痛を行うと、尿閉傾向となり尿道カテーテルの除去が遅れる。交感神経遮断の結果として低血圧気味になる。

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