肥満患者における前酸素化と術中換気戦略:総説

Preoxygenation and intraoperative ventilation strategies in obese patients: a comprehensive review.
Curr Opin Anaesthesiol. 2016 Feb;29(1):109-18. doi: 10.1097/ACO.0000000000000267.

・レビューの目的:肥満はそれに伴う病態生理学的変化によって周術期の呼吸器合併症のリスクを増加させる。本レビューの目的は、ガス交換と肺メカニクスを最適化し、肺合併症を減らすために、肥満患者における前酸素化のテクニックと術中換気戦略の最新情報を強調することである。

・最近の知見:肥満患者のための前酸素化や術中換気管理プロトコルにはゴールドスタンダードはない。頭高位や坐位での前酸素化は仰臥位よりも優れていることが示されている。無呼吸酸素化と持続的気道陽圧の使用は、安全な無呼吸持続時間を延長させる。最近のエビデンスでは、低一回換気量の術中使用は、悪影響なしに酸素化や肺のコンプライアンスを改善することから奨励されている。非肥満患者とは対照的に、いくつかの研究では、肥満患者で肺加圧操作と呼気終末陽圧の有益な効果が報告されている。従量式と従圧式換気では、なんら差は観察されていない。

・肥満患者の理想的な換気計画は、確定的ではない。あれやこれやの前酸素化と術中換気計画は、肥満患者で周術期呼吸器合併症を減らすのに有用である。全身麻酔を受ける肥満患者での低一回換気量、呼気終末陽圧、肺加圧操作の役割を確認するためにさらに多くの研究が必要とされている。

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