多発性筋腫患者における筋腫摘出術関連出血量に及ぼすトラネキサム酸の有効性: 無作為化臨床試験

Efficacy of Tranexamic Acid on Myomectomy-Associated Blood Loss in Patients With Multiple Myomas: A Randomized Controlled Clinical Trial.
Reprod Sci. 2015 Dec 29. pii: 1933719115623646. [Epub ahead of print]

トラネキサム酸5.png・本研究の目的は、3 個以上の子宮筋腫のある患者に対する開腹筋腫摘出術中と術後の出血を減少させる上でのトラネキサム酸(TA)の有効性を評価することであった。

・本前向き無作為化試験は、腹式筋腫摘出術を受けた 132 人の女性で行われた。患者は、単純無作為化により等しく 2 群に分けられた。研究群は、周術期に TA を静脈内投与したが、対照群では投与しなかった。術中出血量は、吸引装置内容量を測定し、手術ガーゼを秤量することにより算出し、加えて術後出血は吸引ドレーンを介して収集した。ヘモグロビンとヘマトクリット値は、全症例で術前と術後 3 日目に測定した。任意の副作用を両群で記録した。

・年齢、肥満指数、除去筋腫の数とサイズ??に関して両群間で有意さはなかった。対照群(677mL)と比較して、TA 群(407 mL)の方が、出血量が少なかった(P<0.01)。リスク推定では TA による治療は、術中出血の危険性が 40% 減少させる結果となることを明らかにした。試験群では、13 人(19.7%)の患者がに輸血を必要としたのに対して、対照群では、23 人(34.8%)であった(P<0.01)。ヘモグロビンとヘマトクリット値は、術後 3 日目に対照群の方が有意に低かった(P=0.001)。

・TA は、多発性子宮筋腫のある患者さんで筋腫摘出術中と術後の出血量をを減少させる。

[!]:血管処理だけでは止血が困難な、骨を削ったり筋肉や臓器を大きく切開したりする手術ではトラネキサム酸投与が出血量減少に有効だ。

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