残存筋弛緩が四連反応比≧0.2 での拮抗に際してのスガマデクスとネオスチグミンの投与量決定試験

Sugammadex and neostigmine dose-finding study for reversal of residual neuromuscular block at a train-of-four ratio of ≧0.2
Br. J. Anaesth. (2016) 116 (2): 233-240. doi: 10.1093/bja/aev437

・この投与量決定試験の目的は、ロクロニウム誘発性筋弛緩からのよく見られる不完全回復、つまり、四連反応比(TOF)≧0.2 程度を拮抗するためのスガマデクスとネオスチグミンの用量反応関係を評価することであった。

・99 人の麻酔患者は、気管挿管に際して 0.6 mg/kg のロクロニウムを静脈内に投与され、必要に応じて、0.1~0.2mg/kg を増分用量を投与された。較正筋電計によって神経筋モニタリングを実施した。一旦 TOFR が 0.2 まで回復した後、患者は、スガマデクス(0.25、0.5、0.75、1.0、1.25 mg/kg IV)か、ネオスチグミン(10、25、40、55、70μg/kg IV)か、生食(各群 n=9)を投与されるように無作為化された。主要および副次評価項目は、それぞれ、患者の 95% で 5 分と 10 分の上限時間で TOFR≧0.9 に神経筋機能を回復させるのに必要な投与量であった。

・ネオスチグミンは、評価項目を満たすことができなかった。最良の適合モデルに基づいて、95% の患者で 5 分と 10 分以内に TOFR≧0.9 にまで回復させるのに必要なスガマデクスの推定用量は、それぞれ、0.49 と 0.26 mg/kg であった。

・TOFR≧0.2 という残存筋弛緩は、ネオスチグミンでは 10 分以内にネオスチグミンで確実に拮抗させることはできない。研究した条件下では、スガマデクスは、承認用量である 2.0mg/kg よりも相当に少ない用量で、ロクロニウム誘発性の残存筋弛緩 TOFR>0.2 を拮抗するのに十分である可能性がある。

[!]:スガマデクスは他の麻酔薬に比べると高分子物質であり、相対的にアレルギー反応を起こしやすいのではないかと思うが、必要もないのにまるまる 1 バイアル(200mg)を全量投与するのは控えよう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック