高用量の輸血後の罹患率と死亡率

Morbidity and Mortality after High-dose Transfusion.
Anesthesiology. 2016 Feb;124(2):387-95. doi: 10.1097/ALN.0000000000000945.

・輸血量の増加は、罹患率と死亡率の増加と関連していることは、十分に認識されているが、高用量、超高用量の輸血と臨床転帰との間の用量反応関係はこれまでに記載されていない。本研究で、著者らは、(1)広い範囲の輸血量にわたって、罹患率と死亡率に対する用量反応関係、(2)有害転帰その他の臨床的予測因子について評価した。

・著者らは、後ろ向きに 272592 人の内科・外科患者の電子カルテ(血液悪性腫瘍を有するものを除く。)を、分析し、そのうち 3523 人が輸血を受け(在院中に 10 単位以上の赤血球製剤)、輸血と院内罹患率・死亡率との用量反応曲線を作成した。病院前併存疾患は、リスク調整法で評価して、臨床転帰tの相関性を確認した。

・高用量や超高用量の輸血を受けた患者では、感染性、血栓性症状が、腎、呼吸器系、虚血性症状よりも 4~5 倍の頻度で見られた。全用量範囲にわたって死亡率は直線的に増加し、輸血赤血球 10 単位増加につき 10% 増加し、50 単位の赤血球輸血後には 死亡率は 50% となった。死亡の独立予測因子は、輸血用量(オッズ比[OR] 1.037、95%CI、1.029-1.044)、チャールソンの併存疾患指数(OR 1.209、95%CI 1.141-1.276)、うっ血性心不全の既往(OR 1.482; 95%CI、1.062-2.063)であった。

・高用量、超高用量の輸血を受けた患者は、院内感染や血栓性疾患のリスクが特に高い。死亡率は、輸血量の全範囲にわたって直線的に増加し、赤血球 50 単位後には 50% を超えた。

[!]:「10 単位で死亡率 10% 増加、50 単位で死亡率 50%」 か。覚えやすいな。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

驚いた 驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック