経尿道的膀胱腫瘍切除を受ける患者における術後カテーテル関連膀胱不快感に及ぼすデスフルラン vs セボ

The effect of sevoflurane versus desflurane on postoperative catheter-related bladder discomfort in patients undergoing transurethral excision of a bladder tumour: a randomized controlled trial.
Can J Anaesth. 2016 Feb 1. [Epub ahead of print]

・尿道留置カテーテルによるカテーテル関連膀胱不快感(CRBD)は、術後の苦痛を引き起こす可能性があり、CRBD の背景にあるメカニズムは、ムスカリン受容体の活性化に関連付けられている。セボフルランやデスフルランなどの麻酔薬の吸入は、ムスカリン受容体に対する異なる抑制効果を有している。著者らは、デスフルラン vs セボフルランの吸入が術後 CRBD に及ぼす効果を比較することを目的とした。

・経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)のを受ける 89 人の患者を無作為に 2 群に割り付けた。セボフルラン群(n=45)とデスフルランの群(n=44)は、全身麻酔の維持にそれぞれの吸入薬を投与された。CRBD の発生率と重症度(軽度/中程度/重度)は、術後 0、1、6、24 時間に評価した。

・術後 24 時間のカテーテル関連膀胱不快感は、セボフルランを投与された患者では 34/45(76%)に発生したのに対して、デスフルランを投与された患者では、 41/44(93%)に発生した[絶対差? ?18%、95%信頼区間[CI]、2~33、P=0.039]。術後 0、1、6 時間におけるセボフルラン群とデスフルラン群間での CRBD 発生率の差は、それぞれ 24%(95%CI、7~40、P=0.012)、33%(95%CI、15~49、P=0.001)、26%(95%CI、6~43、P=0.019)であった。中等症から重症の CRBD 発生率と CRBD に対してトラマドールで治療を受けた患者数は、2 群間で同等であった。

・全身麻酔の維持剤として、セボフルランは、デスフルランと比較した場合、TURBT を受ける患者の術後早期 CRBD の発生率を低下させた。

[!]:デスフルランは気道刺激作用が強いが、ひょっとすると尿道粘膜の感受性や非刺激性が高まったりするのかな~。

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