非心臓手術における術前セレコキシブ:系統的レビューと無作為化比較試験のメタアナリシス

Preoperative celecoxib in noncardiac surgery: A systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials.
Eur J Anaesthesiol. 2016 Mar;33(3):204-14. doi: 10.1097/EJA.0000000000000346.

・術後痛は、非心臓術後に未だに十分な治療が行き届いてない。術前鎮痛剤の投与は、術後鎮痛を増強する可能性がある。本研究の目的は、非心臓手術でセレコキシブの術前投与が術後の疼痛と転帰に及ぼす効果を調査することであった。

・系統的レビューと無作為化比較試験のメタアナリシス。情報源は、MEDLINE、EMBASE、CENTRAL、Web of Sciences、ProQuest データベースを創始から 2014 年まで検索した。検索された論文の参考文献リストと灰色文献から追加試験を検索した。年齢 18 歳以上の患者を対象としており、無作為に非心臓手術の 4 時間以内にセレコキシブを投与するよう患者を無作為化した記事を含めた。動物実験、レビュー/メタアナリシス、評価項目として疼痛を報告していなかったり、硬膜外鎮痛を使用している場合は除外した。

・20 件の試験が適格基準を満たした。メタ分析に適した 14 件の研究(994 人の患者)で、術前セレコキシブは、24 時間の経静脈的モルヒネ相当物の消費量の有意な減少を示した(平均差 -413mg、95% 信頼区間 -5.58~ -2.67)。11 件の研究(755 人の患者)は 24 時間後の時点で、術後疼痛スコアを評価し、セレコキシブの使用によって有意な減少を認めた[平均差(0-10 点の痛み尺度で) -1.02、95% 信頼区間 -1.54~ -0.50、I=99%]。術後の悪心嘔吐のリスクもまた、それぞれ、44%(P=0.01)と 38%(P=0.03)減少した。術前セレコキシブは、患者の満足度を改善したり、回復室他在室時間を減少させたり、また出血量を増加させたりすることはなかった。サブ群解析では、セレコキシブ 200mg と 400 mg で、また、術前単回投与と術後の継続投与とで差は示されなかった。

・本研究の結果は、有意な異質性と、主に小規模試験を含めたことによって限界がある。しかし、術後のモルヒネ消費量、痛み、嘔気嘔吐を減らす上で術前セレコキシブのささやかな~若干の利益があるように思われる。

[!]:セレコキシブ(セレコックス)は、炎症を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制する。その作用機序は、プロスタグランジン(PG)の合成酵素シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することによります。とくに、炎症反応にかかわる特定のシクロオキシゲナーゼ(COX-2)を選択的に強く阻害する。

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