肥満が卵巣癌の手術後 30 日間の罹患率と死亡率に及ぼす影響

The Impact of Obesity on the 30-day Morbidity and Mortality After Surgery for Ovarian Cancer.
Int J Gynecol Cancer. 2016 Feb;26(2):276-81. doi: 10.1097/IGC.0000000000000619.

・研究の目的は、卵巣癌(OC)手術後 30 日の罹患率および死亡率に及ぼす肥満指数(BMI)の効果を調査することであった。

・OC を有する患者は、2005 年から 2011 年まで、米国外科学会手術の質改善プログラムから同定された:女性は 3 群に分けられた:非肥満(BMI<30kg/m)、肥満(30~<40kg/m)、病的肥満(≧40kg/m)。多変量ロジスティック回帰モデルを実施した。

・本研究に含まれた 2061 人の女性のうち、1336 人(65%)は非肥満、560 人(27%)が肥満で、165 人(8%)は病的肥満であった。コホート全体の30 日の総死亡率および総罹患率は、それぞれ 2% と 31% であった。交絡因子で調整した多変量解析では、肥満(オッズ比[OR] 0.9、95%信頼区間[CI]、0.4~2.0、P=0.87)と病的肥満(OR 0.8、95%CI、0.1~3.0、P=0.73)のいずれも、術後 30 日死亡率増加の有意な予測因子ではなかった。同様に、いずれの 30 日合併症発生率も、非肥満、肥満、病的肥満患者間で同等であり(それぞれ 31% vs 28% vs 33%、P=0.35)、他の交絡因子で調整した後も、有意差はなかった(それぞれ、OR、0.9; 95%CI、0.7~1.1、P=0.26、と OR、1.1、95%CI 0.7~1.6、P=0.70)。肥満患者と病的肥満患者は、糖尿病、薬物療法を必要とする高血圧、心臓合併症、高い ASA 分類、白血球増多を有している可能性が高く、術前に体重減少をきたしている可能性が低かった。

・交絡併存疾患で適切に調整すると、OC に対して手術を受ける肥満および病的肥満患者の 30 日の罹患率と死亡率には差がないようだ。したがって、報告されているこれら患者の長期的生存率低下は、のおそらくそれらの疾患と治療過程の段階が異なることに関連している可能性が高く、さらなる調査に値する。

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