覚醒譫妄か、それとも麻酔後疼痛か - 幼小児で両者をどう区別するか:観察研究の後ろ向き分析

Emergence delirium or pain after anaesthesia-how to distinguish between the two in young children: a retrospective analysis of observational studies.
Br J Anaesth. 2016 Mar;116(3):377-83. doi: 10.1093/bja/aev552.

・全身麻酔後の就学前小児の術後早期の消極的行動はよくある問題である。覚醒譫妄(ED)と痛みの区別は難しいが、管理法は 2 者間で異なる。今回の分析の目的は、ED を診断し、術後疼痛と区別するのに使用できる、個々の観測変数を同定することであった。

・3 件の以前の前向き観察研究からこのデータの後ろ向き分析には、待機的アデノ扁桃摘出術、臍下手術、MRI スキャンに際して全身麻酔を受けた小児が含まれた。2 人の訓練を受けた観察者が同時に、FLACC スケール、東部オンタリオ州小児病院の疼痛スケール、幼小児術後疼痛スケール、小児麻酔覚醒譫妄(PAED)スケールを適用した。スケールの各ドメインからのデータは覚醒時と、麻酔後 5、10、15 分で得られた。各患者は、経時的に分析し、その後、各評価は、単一事象と見なされた。評価スケールで重複する記述的行動項目は、二値変数(真偽)と確認され、次いで絵、各評価に適用された。

・小児(N=512)は、合計 2048 回の評価を受けた。ほとんどの小児(69%)は、ED や 疼痛を少なくとも 1 回以上呈した。小児のほぼ 15% が ED と痛みの両方を示した。ED 小児には「アイコンタクトが取れない」、「周囲に対する無関心」を示した。疼痛のある小児は、「異常な表情」、「泣き叫び」、「慰めが効かない」を示した。

・術後早期の小児で、「アイコンタクトが取れない」、「周囲に対する無関心」を示す場合には、ED を識別し、「異常な表情」、「泣き叫び」、「慰めが効かない」場合には急性痛を示している。

[!]:へ~っ、なるほど。「鎮痛薬使って、おとなしくなったら急性痛」っていう治療的診断もあるけど。

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