ロクロニウムとシスアトラクリウムによる浅い筋弛緩を拮抗するネオスチグミンの最適用量

Optimum dose of neostigmine to reverse shallow neuromuscular blockade with rocuronium and cisatracurium
Anaesthesia, first published online: 13 FEB 2016

・著者らは、112 人の患者で、シスアトラクリウムとロクロニウム誘発性の浅い筋弛緩(四連反応比 0.5 と定義される)を拮抗する際に、ネオスチグミン 0μg/kg、10μg./kg、20μg./kg、40μg./kg を使用することにより、拮抗に必要なネオスチグミンの用量を検討した。

・ネオスチグミン投与から、四連反応比 0.7、0.9、1.0 となるまでの時間を評価した。分散分析では、作用持続時間は、ロクロニウムと比較してシスアトラクリウム投与後の方が有意に長いことが示された。四連反応比が 1.0 に達するまでの時間は、低ネオスチグミン投与量と比較してネオスチグミン40μg./kg の方が有意に短かったが、この用量ではシスアトラクリウムとロクロニウム間では時間に差がなかった。四連反応比 0.5~1.0 からの回復時間は、シスアトラクリウムとロクロニウム間で差はなく、ネオスチグミンの投与により有意に短縮された。

・著者らは、筋弛緩後の回復時間を短縮するには、ネオスチグミンの投与量は 40μg./kg が最も効果的であったと結論付けている。

[!]:日本麻酔科学会の「麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン 第3 版」には、「尺側神経刺激下に母指内転筋反応でのTOFカウント:4 以上を確認後に本剤を投与する。成人にはネオスチグミン1~2mg(0.02 ~ 0.06mg/kg)最高5mgまでをアトロピン硫酸塩0.5 ~1mg(0.01 ~ 0.02mg/kg)とともに(ネオスチグミン:アトロピン=2:1)緩徐に(2~3 分かけて)静注する。」とある。

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