声門下分泌物ドレナージ付きの気管チューブの使用は外傷患者の人工呼吸器関連肺炎を減らしうる

Use of endotracheal tubes with subglottic secretion drainage reduces ventilator-associated pneumonia in trauma patients.
J Trauma Acute Care Surg. 2016 Feb;80(2):218-22. doi: 10.1097/TA.0000000000000927.

・外傷を負った患者は、他の重症患者集団と比較して人工呼吸器関連肺炎(VAP)の発生率が高い。主に内科的診断のある、声門下分泌物ドレナージ(ETT-SSD)を可能とする気管チューブを使用した患者のこれまでの研究では、VAP 率の有意な減少を示している。著者らは、ETT-SSD の使用は外傷患者で VAP を減少させるという仮説を立てた。

・レベル1外傷センターで、48 時間以上にわたって経口気管挿管された成人外傷患者で 2010 年から 2014 年まで後ろ向きレビューを実施した。標準的気管チューブ(ETT) vs ETT-SSD に基づいて、患者を主要評価項目である 1000 換気日数当たりの VAP 数で比較した。VAP 診断は、疾病管理予防センターの基準で定義されているように、定量的気管支肺胞洗浄液の培養によって行われた。 ETT-SSD の患者は、年齢層、性別、外傷メカニズム、頭部胸部簡易外傷スケール(AIS)スコア、外傷重症度スコア(ISS)に基づいて、ETT の患者と相応させた。

・研究に含まれた 1135 人の患者のうち、667 人の患者は ETT を、468 人は ETT-SSD を使用されていた。人口統計、外傷機転、GCS スコア、アルコール依存、ISS に群間差はなかった。ETT-SSD の患者は頭部 AIS スコアが有意に高かったが、胸 AIS スコアは低かった。相応させたコホートでは、ETT-SSD の方が、VAP 率が低く(5.7 vs ETT では 9.3、P=0.03)、人工呼吸器日数が少なく(12 vs 14、P=0.04)、ICU 在室期間が短かった(13日 vs 16 日、p=0.003)。

・交絡因子について調整した後、外傷患者で ETT-SSD はVAP 率、人工呼吸器日数、ICU 在室期間を減少させた。このハイリスク患者集団では、VAP を減少させるために ETT-SSD の日常的な使用をお勧めする。

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