開頭手術を受けた患者の炎症反応に及ぼすプロポフォールとセボフルランの影響

Effect of propofol and sevoflurane on the inflammatory response of patients undergoing craniotomy.
BMC Anesthesiol. 2016 Mar 22;16(1):18. doi: 10.1186/s12871-016-0182-5.

・本無作為化単施設の研究の目的は、開頭術に際しての麻酔法が、サイトカイン IL-6、IL-8、IL-10 の放出に及ぼす影響を前向きに調査し、また吸入麻酔と比べて静脈麻酔が炎症反応を緩和させるかどうかを調査することであった。

・研究には、開頭術を受ける 40 人の患者を登録し、同数 2 群に割り当てて、セボフルラン(n=20)か、またはプロポフォール(n=20)のいずれかを、レミフェンタニルとロクロニウムに併用して投与された。肺を正炭酸ガス状態を維持するよう機械的に換気した。レミフェンタニル注入は、??手術操作の程度に応じて調整し、平均動脈圧と心拍数がベースラインから 30% 以上増加した場合に増加した。麻酔深度はバイスペクトル指数(BIS)を 40~60 に維持するように調整した。侵襲的血行動態モニタリングを使用した。 IL-6、IL-8、IL-10 の血清濃度は、手術や麻酔の前、腫瘍除去時、手術終了時、手術の 24、48 時間後に測定した。術後合併症(痛み、嘔吐、血圧の変化、感染症、肺・心血管系・神経系症状)は、術後 15 日間監視した。

・セボフルランで麻酔された患者と比較して、プロポフォールを投与された患者の方が、術中と手術終了時に IL-10 は高く(p=0.0001)、IL-6/IL-10 濃度比は低かった(p=0.0001)。両群とも IL-8 は、術中と手術終了時にわずかな反応しか示さなかった(p=0.57)。

・プロポフォールを投与された患者の方が、術中の IL-10 濃度が高かった。セボフルランとプロポフォールのいずれもが、術後合併症の発生に有意な影響を与えなかった。著者らの調査結果から、脳神経外科麻酔におけるプロポフォールの医学的に重要な抗炎症性の役割の可能性を証明するための今後の研究を促されるべきである。

[!]:揮発麻酔薬の方が細胞レベルで効果を及ぼすので、抗炎症作用は強いだろう。

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