帝王切開に際してのクモ膜下ブピバカイン vs ロピバカインと運動遮断持続時間:メタアナリシス

Duration of motor block with intrathecal ropivacaine versus bupivacaine for caesarean section: a meta-analysis
International Journal of Obstetric Anesthesia Published online: March 17 2016
<ハイライト>
・著者らは、帝王切開に際してのロピバカインとブピバカインの比較試験をレビューした。
・運動遮断の消褪は、平均で 35 分だけロピバカインの方が速かった。
・知覚遮断の発現に差はなかった。
・低血圧の発生率に差はなかった。

<要旨>
・ブピバカインは帝王切開に際しての脊椎麻酔でよく使用される局所麻酔薬であるが、長時間の運動遮断をきたす可能性があり、その結果麻酔回復室からの退室を遅らせる。ロピバカインはブピバカインに比べて運動機能の回復が短時間である可能性がある。著者らは、帝王切開に際して、クモ膜下ブピバカインと比較したロピバカインによる運動遮断の持続時間の時間差を評価するためにメタ分析を行った。

・著者らは、MEDLINE、EMBASE、Cochrane Central Register of Controlled Trials データベースから、脊椎麻酔下に待機的帝王切開を受けた妊産婦で、ブピバカインとロピバカインを比較した無作為化比較試験を検索した。主要評価項目は、運動遮断持続時間であった。副次評価項目は、知覚遮断発現までの時間、全身麻酔への変更の必要度、低血圧の発生率が含まれた。

・743 件の脊椎麻酔を含む 13 件の試験が含まれた。クモ膜下ロピバカインは、クモ膜下ブピバカインと比較して、運動遮断時間が短く、35.7 分早い消褪をもたらした。知覚遮断発現までの時間(P=0.25)や、低血圧の発生率(P=0.10)に差はなかった。限られたデータから、全身麻酔への変更率に差はないことが示唆されたが、ロピバカインの方が術後鎮痛薬の要求が早かった。

・ブピバカインと比較すると、クモ膜下ロピバカインは、知覚遮断特性は同様で、全身麻酔への変更率を増加させることなく、運動遮断のより迅速な回復と関連している。これは、麻酔回復室からの退室基準に運動遮断の回復を含む施設では有用である可能性がある。しかし、試験数の少なさと有意な異質性のために、今回の結果の解釈には限界がある。


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