リドカインとエスモロール注入が腹腔鏡下胆嚢摘出術における血行動態変化、鎮痛薬必要量、回復に及ぼす効果

Effects of lidocaine and esmolol infusions on hemodynamic changes, analgesic requirement, and recovery in laparoscopic cholecystectomy operations.
Braz J Anesthesiol. 2016 Mar-Apr;66(2):145-50. doi: 10.1016/j.bjane.2014.08.005. Epub 2014 Nov 27.

・著者らは、リドカインとエスモロール注入が腹腔鏡下胆嚢摘出術の術中の血行動態の変化、術中術後の鎮痛薬必要量、回復に及ぼす効果を比較した。

・第 1 群(n=30)は 1.5mg/kg/分の速度で IV リドカインの注入を、第 2 群(n=30)は 1mg/kg/分の速度でエスモロールの静脈内注入を受けた。血行動態変化、術中術後の鎮痛薬必要量、回復特性を評価した。

・リドカイン群では、収縮期動脈血圧値は、麻酔導入後と外科的切開 20 分後で低かった(p<0.05)。覚醒時間は、エスモロール群の方が短かった(P<0.001)。抜管後 10 分でのラムゼイ鎮静スケールスコアはエスモロール群の方が低かった(P<0.05)。回復期間中の全ての測定時点での修正 Aldrete スコアは、リドカイン群の方が比較的低かった(P<0.05)。修正 Aldrete スコア≧9 点を達成する時間は、リドカイン群の方が長かった(P<0.01)。術後安静時と体動時の VAS スコアは抜管後 10 分と 20 分でリドカイン群の方が高かった(それぞれ、P<0.05、P<0.01)。鎮痛補助薬はリドカイン群の方が必要頻度が少なかった(P<0.01)。

・腹腔鏡下胆嚢摘出術では、リドカインの注入は、抜管に対する反応の抑制、長期的には、術後の追加鎮痛剤の必要性に関してエスモロール注入を超える優位性を持っていたのに対して、エスモロールの方は麻酔からの迅速な回復、早期の術後痛の抑制、MAR スコア 9 点に到達するまでの時間が短かい点で有利であった。

[!]:リドカイン注入よりもエスモロール注入の方が術後早期の疼痛が少ない点が面白い。

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