術前アルブミン値<4.0 の OPCAB 患者で術後急性腎障害の発生率に及ぼすアルブミン投与の効果

Effect of Exogenous Albumin on the Incidence of Postoperative Acute Kidney Injury in Patients Undergoing Off-pump Coronary Artery Bypass Surgery with a Preoperative Albumin Level of Less Than 4.0 g/dl.
Anesthesiology. 2016 May;124(5):1001-11. doi: 10.1097/ALN.0000000000001051.

・低アルブミン血症、急性腎障害(AKI)のリスクを増大させる可能性がある。著者らは、20% アルブミン液の術直前投与は、オフポンプ冠動脈バイパス手術後 AKI の発生率に影響を与えるかどうか調査した。

・本前向き単施設無作為化並列群二重盲式試験では、術前の血清アルブミン値が 4.0g/dl 未満の 220 人の患者は、術前の血清アルブミン値に従って(3.5-3.9、3.4-3.0、3.0g/dl 未満)、それぞれ 20% ヒトアルブミン 100、200、300mL か、等量の生食を手術前に投与した。主要評価項目は、手術後 AKI の発生率であった。術後 AKI は、クレアチニンの変化に基づいて、AKI ネットワークの最大基準によって定義された。

・手術中の尿量を除く患者の特徴と周術期データは研究した 2 群、アルブミン群と対照群間で同様であった。術中尿量(中央値[四分位範囲])は、対照群(370mL[230~670])よりも、アルブミン群(550mL[315~980])の方が多かった(P=0.006)。アルブミン群の術後 AKI 発生率は、対照群よりも低かった(14[13.7%] vs 26[25.7%]、P=0.048)。腎代替療法といった重症 AKI、30 日死亡率、他の臨床転帰に有意な群間差はなかった。有意な有害事象は認められなかった。

・術前血清アルブミン値が 4.0g/dL 未満のオフポンプ冠動脈バイパス手術患者では、手術直前の 20% 外因性アルブミンの投与は、術中尿量を増加させ、AKI リスクを減少させる。

[!]:術前の低アルブミンは OPCAB 中の腎灌流を減少させて、術後 AKI の発症を増加させるということか。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック