完全静脈麻酔に際して同じ注射器に混合した場合、レミフェンタニルとプロポフォールは分離して層を形成する

Remifentanil and propofol undergo separation and layering when mixed in the same syringe for total intravenous anesthesia.
Paediatr Anaesth. 2016 May 5. doi: 10.1111/pan.12917. [Epub ahead of print]

・プロポフォールとレミフェンタニルは、完全静脈麻酔(TIVA)を行うために併用される可能性がある。プロポフォールとレミフェンタニルは、しばしば、同じ注射器に混合される。レミフェンタニルは溶液であり、プロポフォールが乳剤であるので、著者らは、同じ注射器で混合したとき、それらは経時的に分離するであろうという仮説を立てた。

・9 本の 60 ml ポリプロピレン製注射器を以下のように調製した。A 群:3 本のシリンジでレミフェンニタル溶液 1.25ml(1mg/ml)をプロポフォール 48.75ml(10mg/ml)に加えた。B 群:3 本のシリンジでレミフェンニタル溶液 2.5ml(1mg/ml)をプロポフォール 47.5ml(10mg/ml)に加えた。C 群:3 本のシリンジでレミフェンニタル溶液 5ml(1mg/ml)をプロポフォール 45ml(10mg/ml)に加えた。レミフェンタニル凍結乾燥粉末は、滅菌水で溶解し、注射器底部のポートから注入することにより、プロポフォールに加えた。その後、注射器は、薬物を混合するために連続 5 回回転させた。注射器はペグボード上にワイヤで直立垂直位(プランジャーを上に、ポートを下に)にマウントした。この混合物のサンプルは、底部ポート(3 方活栓を介して)とシリンジ上部(18 ゲージ針をプランジャから 5mm に位置させて 3 方活栓から)から、ベースラインから以下の時間間隔(分)で採取した::T0、T10、T30、T60、T120、T180、T240、T300。レミフェンタニルとプロポフォールは、自動オンライン試料調製による、特殊な検証済みの HPLC/MS/MS アッセイを用いて定量した。

・A 群と B 群では、レミフェンタニル濃度は、注射器の底部よりも上部の方が有意に高かった。プロポフォール濃度は、全群で注射器の上部よりも下部の方が高かった。

・著者らのデータは、レミフェンタニル溶液とプロポフォール乳剤は不混和性であることを示している:レミフェンタニルは、プロポフォールから分離し、上部に上昇する。したがって、TIVA 中に同じ注射器から患者に送出されるレミフェンタニルとプロポフォールの濃度は、期待どおりではなく、信頼できない。TIVA に際して併用する場合には、レミフェンタニルとプロポフォールは、別々の注射器で投与されるべきである。

[!]:ほ~、そんなズボラなことやる人もいるんだ。プロポフォール乳剤で直接溶解してしまえばどうなるのかな。日本の場合は、麻薬処理が面倒になるのでやらないだろうけど。

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