非心臓手術で術中低血圧は心筋傷害と関連している:観察研究

Intraoperative hypotension is associated with myocardial damage in noncardiac surgery: An observational study.
Eur J Anaesthesiol. 2016 Jun;33(6):450-6. doi: 10.1097/EJA.0000000000000429.

・周術期心筋傷害と心筋梗塞(MI)は、死亡率とその他の術後合併症の増加に関連付けられている。研究の目的は、主要な待機的非心臓手術を受ける患者で、周術期心筋傷害の発生率を評価し、術後心筋梗塞と死亡との関係を明らかにし、術前リスク要因と術中低血圧の影響を推定することであった。

・2012 年 10 月から 2013 年 5 月までに、スウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ大学病院での観察コホート研究。本単施設研究では、術後回復室に一晩入院が予定された主要な待機的非心臓手術を受ける全成人患者が含まれた。褐色細胞腫の手術を受けた患者は除外した。術前危険因子(併存疾患)、術中イベント(低血圧は、患者のベースランよりも SBP で 50% 低下、かつ持続>5 分と定義した)、術後データを診療記録から収集した。高感度心筋トロポニン T(hs-cTnT)値を、術後第 1 日目の測定した。心筋障害は、hs-cTnT >14ngl に増加と定義した。心臓専門医は、手術後 30 日以内に発生した MI の全症例を検討した。主要評価項目は、心筋傷害、心筋梗塞、術後 30 日以内に死亡であった。

・最終コホートである 300 人の患者のうち、90 人(30%)は術後 1 日目に心筋障害を有し、15 人(5%)が 30 日以内に術後 MI を発症した。多変量ロジスティック回帰分析は、SBP が術中に 5 分以上にわたってベースラインから 50% 以上減少する場合は、術後 jhs-cTnT 上昇の独立予測因子(オッズ比4.4、95%信頼区間 1.8~11.1)であることが実証された。

・主要な待機的非心臓手術を受ける 300 人の患者コホートで、心筋傷害の発生率は高く、SBP の術中 5 分以上にわたるベースラインから 50% 以上減少と心筋障害との間には関連性があった。

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