術中レミフェンタニル投与は全身麻酔下乳房切除術における術後悪心嘔吐リスク増加と独立して関連

Dose of intraoperative remifentanil administration is independently associated with increase in the risk of postoperative nausea and vomiting in elective mastectomy under general anesthesia
Journal of Clinical Anesthesia November 2016Volume 34, Pages 227?231
<ハイライト>
・術後悪心嘔吐(PONV)の発生率は 30.5% であった。
・PONV のある患者とない患者間でレミフェンタニル投与量は異なっていた。
・レミフェンタニルの投与量は、PONV リスクと独立して関連していた。
・レミフェンタニルの投与量が多いほど、PONV リスクが高い。

<要旨>
・術後悪心嘔吐(PONV)は、全身麻酔下の手術を受けた患者ではよくある合併症の一つである。レミフェンタニルの術中使用と PONV との関連性には未だに議論がある。本研究の目的は、PONV 発生率との術中レミフェンタニル投与との関連性を調査することであった。

・本研究は、単施設後ろ向き観察研究で、2011 年 10 月から 2012 年 10 月に全身麻酔下に待機的乳房切除術を受けた ASA-PS I/II の 423 人の女性患者が含まれた。術後 3 日以内の PONV 発生率を評価した。術中のレミフェンタニル時間加重平均値(twRem)を算出した。著者らは、多変量回帰モデルを使用して、PONV の発生率と twRem との独立した関連性を評価した。

・423 人の患者のうち、129 人の患者(30.5%)が試験期間中に PONV きたした。レミフェンタニルは、355 人の患者(83.9%)で投与されていた。twRem カテゴリを使用した多変量ロジスティック回帰モデルで、著者らはtwRem 増加は PONV のリスク増加と独立して関連していたことが分かった(P=0.01)。 0.2μg/kg/min を超える twRem と PONV リスクの増加との間には独立した関連性があった。

・本後ろ向き観察研究で、術中レミフェンタニル投与の用量と PONV リスクの増加との用量依存性関連が明らかとなった。0.2μg/kg/min を超えるレミフェンタニルの時間加重平均は、独立して PONV リスクと関連していた。

[!]:レミフェンタニルの薬剤添付書には、「麻酔維持:レミフェンタニルとして0.25μg/kg/分の速さで持続静脈内投与する」とあるが、この維持量自体が、すでに PONV リスクと関連しているということだ。

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