術後鎮痛と術後回復のための静脈内リドカインの有効性と安全性:トライアル逐次解析と系統的レビュー

Efficacy and safety of intravenous lidocaine for postoperative analgesia and recovery after surgery: a systematic review with trial sequential analysis.
Br J Anaesth. 2016 Jun;116(6):770-83. doi: 10.1093/bja/aew101.

・術後疼痛やその他の周術期転帰の改善は、依然として周術期臨床医間で重大な課題であり議論の余地がある。この系統的レビューは、様々な手術を受けた患者で、周術期静脈内リドカイン注入が術後疼痛と回復に及ぼす効果を評価することを目的とした。

・CENTRAL、MEDLINE、EMBASE、CINAHL データベース、ClinicalTrials.gov、学会抄録から、周術期静脈内リドカイン持続注入を受けた患者と受けなかった患者を比較した、2014 年 5 月までの無作為対照試験を検索した。

・45 件の試験(参加者 2802人)が含まれた。メタアナリシスでは、リドカインは、術後痛(VAS 0~10cm)を、術後 1~4 時間の時点(MD -0.84、95%CI -1.10~-0.59)、24 時間の時点(MD -0.34、95%CI -0.57~-0.11)で減少させたが、48 時間(MD -0.22、95%CI -0.47~0.03)では減少させないことが示唆された。サブ群解析と試験逐次解析では、腹腔鏡腹部手術や開腹手術を受けた患者では疼痛軽減が示唆されたが、他の手術を受けた患者では示唆されなかった。術後の消化管回復、オピオイド必要度、術後悪心嘔吐、入院期間に及ぼすリドカインの好ましい効果についてのエビデンスは限定的であった。有害作用や手術合併症に及ぼすリドカイン全身投与の影響に関するデータは限られていた。エビデンスの質は不均一性(異質性)と間接性(小規模研究)の結果として限られていた。

・リドカイン静脈内投与は、術後のいくつかの転帰に及ぼす好ましい影響の故に、全身麻酔時の有用な補助薬である可能性があると示唆するエビデンスは限られている。

[!]:リドカインを相当量全身投与した場合には、その体内動態はフェンタニルのようにある程度長時間作用性になるのかな。

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