肥満は低体温人工心肺中にプロポフォールの薬物動態に影響を与えない

Obesity Does Not Affect Propofol Pharmacokinetics During Hypothermic Cardiopulmonary Bypass.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2016 Feb 11. pii: S1053-0770(16)00066-5. doi: 10.1053/j.jvca.2016.02.003. [Epub ahead of print]

・低体温人工心肺(CPB)を使用した心臓手術を受ける患者におけるプロポフォールの薬物動態に及ぼす肥満の影響に関するデータが不足しているため、著者らは、プロポフォールの薬物動態を調査し、この患者集団におけるプロポフォールの薬物動態を特徴づけ予測する薬物動態予測モデルを作成しようとした。

・低体温 CPB を受ける肥満 17 人と対照(非肥満) 17 人の患者を含めた教育病院での前向き観察研究である。患者は、主に弁手術を受けた。低体温 CPB(28°C-32°C)の開始時に、患者はプロポフォール(1%)のボーラス(1mg/kg)投与後すぐに 2mg/kg/時で持続注入を続けた。検体は以下の時間で採取された:プロポフォール投与前、ボーラス投与後 1、3、5、7 分、注入中 20 分毎、注入終了直前、注入終了後 1、3、5、7、10、20、30、60 分。プロポフォール血漿中濃度を高速液体クロマトグラフィーを用いて測定した後、データを、母集団薬物動態モデルおよび薬物動態パラメータ推定のため Monolix(Lixoft、アントニー、フランス)にインポートした。

・末梢分布容量(V2)についての共変数として年齢を用いた A2 コンパートメント薬物動態モデルがプールしたデータを最も良好に説明した。プールされたデータは、今回対象とした患者集団で、うまくプロポフォール薬物動態を記述し、予測すると内部的には評価された。プロポフォールクリアランス、コンパートメント間のクリアランス、中央分布容量は、それぞれ、805L/分、1140L/分、18.8 L であった。 V2 は 9.86×exp(1.88×[年齢/ 40]) L と算出されした。.

・プロポフォールの薬物動態パラメータは、低体温 CPB を受ける肥満と非肥満患者で類似していた。年齢は肥満患者でのプロポフォールの V2 の主要決定要因であった。

[!]:肥満患者の人工心肺中のプロポフォール薬物動態は、非肥満患者と同様であると。

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