敗血症性ショックにおける免疫グロブリン静脈内投与:作用機序の検討および臨床効果のメタ分析

Intravenous immunoglobulin in septic shock: review of the mechanisms of action and meta-analysis of the clinical effectiveness
Minerva Anestesiologica 2016 May;82(5):559-72

・敗血症は、複雑な免疫応答によって特徴づけられる。本研究で、著者らは敗血症おに関連した免疫グロブリン(Ig)の作用機序の検証と、敗血症患者における Ig の使用の臨床的有効性の最新のメタ分析を提供することを目的とした。

・著者らは、Medline と他のデータベースで、キーワード、Ig、セプシス、敗血症性ショック、敗血症を使用して、言語制限は付けずに、セプシスにおける Ig の作用メカニズムを検証し、敗血症ショックの成人患者死亡率に及ぼす Ig 治療の効果についてのメタ分析を最新のものとするために 2 つの検索を実施した。

・病原体と毒素のクリアランス、免疫細胞に及ぼす抗炎症作用と抗アポトーシス作用は、セプシスにおける Ig 療法の主たる作用メカニズムであると思われる。18 件の無作為化比較試験のメタアナリシスは、Ig 静脈内投与は、敗血症患者の死亡リスク(オッズ比= 0.50[95%CI 0.34-0.71]、I2=44.68%)を減少させることが示された。研究の質の低さ、一貫性のない投与処方、Ig 製剤の種類、いろいろな対照群設定(プラセボ群か、アルブミン群か)が今回の結果に影響した可能性がある。

・本研究は、成人の敗血症患者での Ig 静脈内投与療法は理論的根拠を有している可能性があり、死亡率の低下に関連しているようであることを示した。いずれにせよ、治療効果は、一般に、各指標について十分なものとみなされた研究だけを考慮すれば、小さいか、一貫性がない傾向がある。したがって、入手可能なエビデンスは、セプシス治療に広く Ig を使用することを支持するのに明らかに十分であるとは言えない。

[!]:セプシスの治療での免疫グロブリンは死亡率を低下させるようだが、まだエビデンスとしては十分とは言えないということか。

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