腹腔鏡下肝切除後の短期的な手術転帰に及ぼす肥満指数の影響、後ろ向き研究

The impact of body mass index on short-term surgical outcomes after laparoscopic hepatectomy: A retrospective study
BMC Anesthesiol. 2016 Jun 4;16(1):29. doi: 10.1186/s12871-016-0194-1.

・肥満患者に腹腔鏡下肝切除術(LH)を行う際に外科医は技術的困難と転帰不良を予想することがある。本研究の目的は、短期的手術転帰に及ぼすの肥満指数(BMI)の影響を評価するために開腹手術への変更率、LH の合併症の危険因子を確認することである。

・1998 年 8 月から 2013 年 4 月に LH を試行された 551 人の患者からデータを収集した。患者は BMI を基に WHO のアジア太平洋地域用肥満定義に従って 4 群に分類された:それぞれ 低体重<18.5kg/m2(1 群)、正常 18.5~23.9kg/m2(2 群)、過体重 24~27.9kg/m2(3 群)、肥満≧28kg/m2(4 群)。短期的手術転帰を、BMI 分類全体で比較した。開腹への変更率と合併症に関わる可能性のある危険因子を分析した。

・551人の患者の全体での開腹変更率は 13.07% であった。1、2、3、4 群の変更率はそれぞれ、14.3%(n=5)、11.2%(n=38)、13.0%(n=19)、34.5%(n=10)であった。肥満群の患者は、開腹変更率がはるかに高かった。全体的な合併症率は 11.98%、で、1、2、3、4 群の合併症は、それぞれ 22.9%(n=8)、12.7%(n=43)、18.2%(n=12)、10.3%(n=3)であった。低体重群内の患者の方が、合併症率が高かったが、それは統計学的な差には達しなかった。肥満と手術部位が左葉であることは、開腹変更の独立危険因子であった。年齢、腹部手術歴、術式が左葉と右葉切除術は、合併症の独立危険因子であった。

・中国では、肥満は、開腹への変更のリスクを増大させるが、手術合併症や他の LH 後の短期的転帰には影響を与えない。

[!]:やはり肥満は手術を困難にする。手術や麻酔にとっては、肥満は大敵だ。

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