腹腔鏡婦人科手術で、硫酸マグネシウムは、術後鎮痛を改善する:二重盲式無作為化対照試験

Magnesium sulfate improves postoperative analgesia in laparoscopic gynecologic surgeries: a double-blind randomized controlled trial
Journal of Clinical Anesthesia November 2016Volume 34, Pages 379?384
<ハイライト>
・硫酸マグネシウムの静脈内投与は、ケトロラクのようにモルヒネ消費量を減少させる。
・硫酸マグネシウムは、モルヒネ消費量を減少させるが、嘔気嘔吐(PONV)は減らさない。
・硫酸マグネシウムは、ケトロラク静脈内投与のように疼痛強度を減少させた。

<要旨>
マグネシウム12.png・本研究の目的は、腹腔鏡手術の際に、硫酸マグネシウムの静脈内注入の鎮痛効果をケトロラクと比較することである。

・大学附属教育病院での、腹腔鏡婦人科腫瘍手術予定となった 60 人の女性を対象とした二重盲式無作為化対照試験である。ケトロラク 30mg のボーラス静脈内投与後に生食注入(K 群)、硫酸マグネシウム 20mg/kg の静脈内ボーラス投与後にマグネシウム 2mg/kg/h(M 群)か、生食 20mL 静脈内投与後、術中ずっと生食注入(S 群)のいずれかの群に割り当てられた。術後痛、嘔気、嘔吐、鎮静度、オピオイド消費量、鎮痛剤の初回投与までの時間を測定した。

・硫酸マグネシウムは、術後にプラセボに比較してオピオイド消費量を減少させたが、術中は減少しなかった。嘔気はケトロラク群で減少したが、マグネシウム群では減少せず、嘔吐は両群とも減少しなかった。疼痛強度は、全観測期間中に他 2 群に比べてプラセボ群の方が高かった。術後 60 分では、疼痛強度は、ケトロラク群やプラセボ群よりもマグネシウム群の方が低かった。

・術中硫酸マグネシウムは、オピオイド節約補助薬として作用し、術後の疼痛管理を改善し、手術開始時に投与したケトロラク 30mg と同様である。

[!]:マグネシウムは麻酔に有用な作用をいろいろと有しているので、もっと麻酔に活用するとよいのかもしれないな。

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