シンガポールの三次産科病院で硬膜穿刺後頭痛の 9 年間の集計

Nine-year audit of post-dural puncture headache in a tertiary obstetric hospital in Singapore
International Journal of Obstetric Anesthesia Published online: June 30 2016
<ハイライト>
・硬膜穿刺後頭痛と付随症状の発生率は低下傾向で 0.15% である。
・硬膜穿刺は、営業時間外や若手麻酔科医の方が多く発生していた。
・硬膜穿刺後頭痛の管理はいろいろだった。

<要旨>
・KK 女性小児病院は年間約 11000 件の分娩数のある三次産科ユニットである。硬膜外鎮痛は分娩女性の約 40% に使用されている。著者らは、9 年間にわたる硬膜穿刺後頭痛の発生率と管理を検討した。

・2005 年 6 月 1 日から 2014 年 5 月 31 日までの分娩時硬膜外鎮痛データベースレコードの後ろ向き集計を行い、偶発的硬膜穿刺、不注意なクモ膜下カテーテル挿入、硬膜穿刺後頭痛の発症などの「イベント」を確認した。

・合計 43434 件の硬膜外記録を検討した。女性の年齢の中央値は 30 歳、BMI の中央値は 27.6kg/m2であった。69.8%(44/63)が経膣分娩であった。63 例のイベントが確認された(発生率 0.15%)。硬膜外穿刺の処置は、経験の少ない麻酔科医によって行われ、営業時間外に実施された場合の方が、偶然的硬膜穿刺の発生率が高かった。クモ膜下カテーテルは 58 人の女性のうち 52 人(89 7%)に挿入された。頭痛は 38 人のうち 24 人(63.1%)で発生し、目撃された偶発的硬膜穿刺があった。硬膜穿刺後頭痛を呈したほとんどの女性は、最初の入院中に発症した(36/39、92.3%)。パラセタモールと非ステロイド性抗炎症薬は、最もよく処方された薬品であった。6 人の女性(9.5%)は硬膜外血液パッチを受け、頭痛の消褪につながった。

・三次教育病院での 9 年間にわたる後ろ向き調査で、硬膜外穿刺後頭痛と付随症状の総発生率は 0.15% であり、分娩時硬膜外麻酔における研修医の指導と監督の改善に一致した減少傾向が見られた。

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