腹腔鏡下胆嚢摘出術中の低圧気腹に際しての中等度 vs 高度筋弛緩の無作為化臨床試験

Randomized Clinical Trial of Moderate Versus Deep Neuromuscular Block for Low-Pressure Pneumoperitoneum During Laparoscopic Cholecystectomy.
World J Surg. 2016 Jul 12. [Epub ahead of print]

・深い筋弛緩の有益な効果は、十分には知られていない。本研究では、低圧気腹下での腹腔鏡下胆嚢摘出術の際に術野の状態に及ぼす深い筋弛緩の効果を評価した。

・待機的腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者は、中程度群(TOF カウント 1 または 2)か、高度群(PTC 1 または 2)のいずれかに無作為に割り付けた。ロクロニウムで筋弛緩を導入、維持した。高度群ではスガマデクスで、中程度群ではネオスチグミンで拮抗した。手術の開始時に、腹腔内圧は 8 mmHg に設定した。外科医は(1=優、2=良、3=可、4=不良)の 4 点満点で術野条件を評価し、術野条件が手術に不適当であると判断された場合には圧を 12 mmHg まで上昇させることが許可された。

・合計 64 人の患者が試験を完了した。最適な術野条件を維持するために、腹腔内圧を上昇させた割合は、中程度群で 34.4%、高度群で 12.5 %であった(P=0.039)。術野状態スコア 1 または 2(優または良)の患者の割合は、中等度群では 34.4%、高度群で 68.8% であった(P=0.006)。

・低圧気腹腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者で、術中の深い筋弛緩の維持の方が、中等度筋弛緩よりも、標準圧への変更割合が少ないことと、外科医の満足度が高いことと関連していた。

[!]:常に深い筋弛緩でなくても、術野条件に合う筋弛緩レベルに調整すればいいんだろう。「過ぎたるは猶これ及ばざるが如し」という諺もあるし。

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