脊椎麻酔よりも全身麻酔を使用した方が、股関節全置換術後の悪心・嘔吐の発生率が高い:観察研究

Higher occurrence of nausea and vomiting after total hip arthroplasty using general versus spinal anesthesia: an observational study.
BMC Anesthesiol. 2016 Jul 26;16(1):44. doi: 10.1186/s12871-016-0207-0.

・術後悪心嘔吐(PONV)は、使用した麻酔法に関係なく、股関節全置換術(THA)後に発生する可能性があるという仮定の下、全身麻酔(GA)と脊椎麻酔(SA)のいずれが、この発生率に及ぼす因果関係が強いのかは明らかでなし。矛盾する結果が報告されている。

・この観察研究では、著者らはスイスの整形外科クリニックで 1999 年から 2008 年に、全身、または脊椎麻酔下に、成人に実施された全ての待機的 THA 手術を選択した。麻酔法が PONV の発生に及ぼす効果を評価するために、著者らは傾向スコア一致法を使用することによって、RCT のデザインと結果をエミュレートすることができた。

・3922 件の手術のち、1984 人(51%)の患者が GA を受、そおのうち 4.1% が PONV をきたし、1938 人が SA を受け、そのうち 3.5% が PONV をきたした。著者らは、処理群の平均処理効果、すなわち GA を受けた個人に比較した脊椎麻酔を受けた個人に対する麻酔法の効果は、ATET=2.00% [95%CI、0.78~3.19%] であることが分かった。これは、OR=1.97[95%CI 1.35~2.87] ということになる。

・これは、麻酔法は、PONV に関しては中立ではなく、整形外科手術においては、脊椎麻酔よりも全身麻酔の方が PONV と強く関連付けられることを示唆している。

[!]:脊椎麻酔は低血圧さえ起こさせなければ、通常吐き気など生じないが、全身麻酔は、揮発薬と麻薬を使用することが多いために PONV をきたしやすいのではないだろうか。

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