脊椎手術を受ける高齢者における術後認知機能障害と局所脳酸素飽和度の変化

Postoperative Cognitive Dysfunction and the Change of Regional Cerebral Oxygen Saturation in Elderly Patients Undergoing Spinal Surgery.
Anesth Analg. 2016 Aug;123(2):436-44. doi: 10.1213/ANE.0000000000001352.

・本研究では、脊椎手術を受ける高齢患者で術後認知機能障害(POCD)と術中局所脳酸素飽和度(rSO2)との関係を調べた。

・著者らは、年齢 65 歳以上の 87 人の患者を登録した。全患者は、認知機能検査(韓国語ミニメンタルステート検査と動的ローウェンスタイン作業療法認知評価-老人バージョンの視覚運動テスト)のセット検査を使用して術前と術後 7 日目に試験した。所定の患者に対して POCD を定義するための著者らの閾値は 2 検査で発生する信頼変化指標スコア< -1.96 であった。

・POCD は術後 7 日目に 20 人の患者(23%)で検出された。患者間のベースライン特性、手術データ、ベースラインの認知機能は、POCD を発症した患者としなかった患者の両方で同様であった。年齢、性別が女性、教育レベル、糖尿病の存在、術中の rSO2 のベースラインの 60% への低下の持続時間を含む単変量解析では、糖尿病と rSO2<60% の持続時間のみが POCD リスク要因であることが分かった(オッズ比、1.01、95%信頼区間[CI]、1.005~1.010)。これらの 2 つの変数の多変量ロジスティック回帰分析後、rSO2<60% (オッズ比、1.006; 95%CI、1.00~1.01、P=0.014)だけが POCD の独立危険因子のままであった。rSO2<60% 持続時間の ROC 曲線下面積は、0.70(95%CI、0.57~0.82、P= 0.008)であった。最適なカットオフ値は 157 分で、感度 75% で特異度 72% であった。

・本研究は、高齢患者で腰椎手術中の rSO2<60% への低下の持続時間は、術後 7 日目時点での POCD 発症と相関していることを示した。

[!]:脳局所酸素飽和度低下の持続時間が、POCD の独立危険因子であると。

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