手術中の低 PEEP での低一回換気量換気は、肺の炎症を誘発する可能性がある

Low tidal volume ventilation with low PEEP during surgery may induce lung inflammation.
BMC Anesthesiol. 2016 Jul 30;16(1):47. doi: 10.1186/s12871-016-0209-y.

・従来の一回換気量換気に比べて、低一回換気量換気は、急性呼吸窮迫症候群の症例の死亡率を減少させる。本研究の目的は、低一回換気量換気が肺における炎症性メディエーターの産生を低減し、肝臓手術中の生理学的状態を改善するかどうかを調査することである。

・著者らは、肝切除術を受けた患者を無作為に 2 群に割り当てた:呼気終末陽圧 3cmH2O で、従来型一回換気量 vs 低一回換気量(12 vs 6 mL/kg 理想体重)の換気。動脈血と気道上皮層液を、挿管直後とその後 3 時間ごとに採取した。

・患者 25 例を分析した。試験中に血行動態や酸塩基状態に、有意な変化はなかった。低一回換気量群で、上皮層液のインターロイキン 8 が有意に上昇した。術後回復室に入室直後に評価した酸素化は、低一回換気量群で有意に悪化していた。

・低呼気終末陽圧での低一回換気量換気は、肝切除などの主要な手術中に肺の炎症につながる可能性がある。

[!]:肝切除術という上腹部の手術だけが対象なので、普遍的に「低一回換気量換気が肺の炎症を誘発する」とは言えないだろう。

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