術後の動脈血乳酸最高値の使用は、心臓手術後の転帰を予測する

Use of Postoperative Peak Arterial Lactate Level to Predict Outcome After Cardiac Surgery.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2016 Apr 22. pii: S1053-0770(16)30078-7. doi: 10.1053/j.jvca.2016.04.017. [Epub ahead of print]

・本研究で、著者らは、心臓手術後のの動脈血乳酸最高値の早期、および後期の死亡率のための予測値を調査した。

・2004 年から 2014 年までに心臓手術を受けた成人患者(N=16376)を対象とした、大学病院で単施設での、前向きに収集されたデータの後ろ向き分析である。患者は術後 3 日以内に動脈血乳酸最高値(PALL)に従って分類された。ロジスティック回帰分析と Cox 回帰分析を使用して、術後の動脈血乳酸最高値を、それぞれ早期と後期の死亡予測因子として同定した。8460人の患者(51.7% )では、迅速経過プロトコルに従って管理されていたために、乳酸は術後測定しなかった。これらの患者は、著者らの被験者集団で 1 群を構成したが、回帰分析からは除外した。残りの患者(n=7916; 48.3%)が術後の動脈血乳酸最高値(PALL)に応じて分類された:PALL<5mmol/L(2 群)、PALL 5~10mmol/L(3 群)、PALL>10mmol/L(4 群)。

・早期の死亡率は、2、3、4 群で、それぞれ 3.7%、20.4%、62.9% であった(P<0.0001)。この死亡率は 1 群(1.6%)よりも有意に高かった(P<0.0001)。多変量回帰分析では、術後の動脈血乳酸最高値は、30 日死亡率(オッズ比= 1.44[1.39~1.48]、P<0.001)だけでなく、後期の死亡率(ハザード比= 1.05[1.01~1.10]、p<0.025)の有意な予測因子とであることが分かった。

心臓手術を受ける患者で、術後動脈血乳酸最高値は、早期死亡と後期死亡の両方の独立予測因子である。

[!]:近年、いろいろな病態での予後予測因子としての乳酸値の意義が報告されている。

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