脊椎麻酔下手術後の術後鎮痛のための硫酸マグネシウム

Magnesium sulfate for postoperative analgesia after surgery under spinal anesthesia.
Acta Anaesthesiol Taiwan. 2016 Jul 16. pii: S1875-4597(15)30016-3. doi: 10.1016/j.aat.2016.06.003. [Epub ahead of print]

マグネシウム38.png・マグネシウムは動物と人間の疼痛モデルで抗侵害受容効果を有することが証明されている。その効果は、主に細胞へのカルシウム流入の調節に基づいており、それは天然の生理学的なカルシウム拮抗作用であり、N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗作用である。

・脊椎麻酔で手術を受ける 108 人の患者は、硫酸マグネシウム 250mg の静脈内投与に引き続き、500 mg の硫酸マグネシウム(25 mg/ml)を 20mL/時の速度で注入するか、または同量の生食をボーラスおよび持続注入(対照群)するかのいずれかを受けた。研究の主要評価項目は、鎮痛効果と知覚・運動遮断の持続時間を評価することであった。副次評価項目は、硫酸マグネシウム静脈内投与の循環動態効果とレスキュー鎮痛薬必要量の評価が含まれていた。

・対照群では、知覚と運動遮断は、それぞれ、25 分、34 分短かった。術後期に、レスキュー鎮痛薬が必要となった患者は対照群よりもマグネシウム群の方が少なかった(33% vs 53.7%)。対照群では、マグネシウム群よりもほぼ 3 時間早くレスキュー鎮痛薬を必要とした。対照群の 1 人の患者だけが徐脈をきたした。いずれの群でも術中低血圧の症状はなかった。

・硫酸マグネシウムを、ボーラスで、引き続き持続注入して静脈内投与した場合、脊椎麻酔後のレスキュー鎮痛薬の必要性を遅らせ、減少させた。

[!]:非常にわかりやすい研究だな。レスキュー鎮痛薬の必要な患者が 6 割になっている。

<関連記事>

1.全膝関節形成術における硫酸マグネシウムの静脈内投与と術後鎮痛

2.低用量(単回投与)の硫酸マグネシウムがバランス全身麻酔を受けた子宮摘出術患者の術後鎮痛に及ぼす効果

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック