術後 6 ヶ月の疼痛の有病率:前向き観察研究

Prevalence of pain 6 months after surgery: a prospective observational study.
BMC Anesthesiol. 2016 Oct 10;16(1):91.

・術後疼痛は、患者の不快感の主要な問題であり、しばしば回復遅延に関連付けられている。本研究の目的は、新しい疼痛症状が術後に発生したかや、術前からの疼痛が術後期にも継続しているかどうかとは無関係に、待機的手術後 6 ヶ月までの疼痛の有病率と鎮痛薬の必要度を評価することであった。

・前向き観察単施設コホート研究を、2012 年 1 月から 2013 年 8 月まで実施した。関節(股関節、膝関節形成術)、脊椎(髄核摘出、脊椎固定術)、泌尿器手術(膀胱切除術、前立腺切除、腎摘出術))などの待機的外科手術を受ける予定の患者を対象とした。疼痛は、術前、術後第 2 日目、術後 6 ヵ月に、11 点数値評価スケール(NRS)で評価した。臨床情報は、構造化アンケートと電話インタビューによって収集した。

・644 人の患者からの説明と同意を得て、54.4% が男性であった(平均年齢 62.2、SD 14.3)。関節手術(平均 7.6、95%信頼区間[CI] 7.2~8.0)と脊椎手術(平均 7.1、CI 6.8~7.5)を受ける患者群の方が、泌尿器科手術前の患者群(平均 2.3、CI:1.8~2.8)よりも術前疼痛スコアが高かった。
6 ヵ月後、関節と脊椎手術後の患者の約 50% 疼痛強度≧3/10 を示したの対して、泌尿器科手術後の患者では 15.9% であった(P<0.001)。関節手術後患者の 35.3% と脊椎手術後患者の 41.3% は、術後 6ヵ月後でもまだ鎮痛剤を使用していたが、対照的に泌尿器科手術後患者では 7.3% であった。脊椎手術を受けた患者の 13.6% は、定期的なオピオイド服用を示した。

・著者らの結果から、関節や脊椎手術を受けた患者では、のかなりの割合が、引き続く疼痛症状のために術後 6 ヵ月まで依然として鎮痛剤の服用を必要としていることが分かった。長期的転帰を改善するためには、疼痛管理モニタリング、特に退院後のモニタリングの改善がなされてしかるべきである。

[!]:手術を受ける患者は、手術を受ければ今の辛い痛みが改善すると信じて手術に挑むわけだが、必ずしも患者の希望が叶えられるわけではないのか。

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