日帰り甲状腺摘出術を受ける患者で術後静脈内オピオイド投与に及ぼすデキスメデトミジン補助の効果

Effect of adjunctive dexmedetomidine on postoperative intravenous opioid administration in patients undergoing thyroidectomy in an ambulatory setting
Journal of Clinical Anesthesia December 2016Volume 35, Pages 361?364

・甲状腺手術を受ける患者にとっての最も恐れられている合併症の二つは、痛みと術後悪心嘔吐である。甲状腺摘出術は術後悪心嘔吐のリスクが高いとみなされ、最近の研究では、患者の安全性を損なうことなく、痛みを治療し、麻薬使用を制限し、手術経過を「ファスト・トラック」化して回復を促進するする補助治療に注目してきた。そのような関心のある周術期薬物療法の一つは、デキスメデトミジン(Dex)であり、疼痛軽減と術後オピオイド消費量の節減に関連付けられている中枢作用性 α-2 作動薬である。著者らの目的は、外来ベースで甲状腺手術を受ける患者で、術後の麻薬必要量を節減するための術中補助的薬としての Dex の有効性を検討することであった。

・テキサス大学アンダーソン MD がんセンターの施設内倫理委員会の承認を得た後、著者らは、2013 年 10 月から 2015 年 3 月まで電子カルテを検索して、全身麻酔下に外来甲状腺手術を受けた患者を同定した。

・合計 71 人の患者が、外来ベースでで甲状腺、あるいは甲状腺葉切除を受けた。対照群患者(79%、N=42)と比べた場合、補助的 Dex を投与された患者のうち、術後の静脈内オピオイドを投与された患者の割合が低かった(50%、N=9)、(P = 0.017)。対照群患者の 11 人(21%)と比較して、Dex 群の患者の 1 人(5%)が、術後レスキュー制吐薬を必要とした。

・著者らのデータから、術中 Dex 使用は甲状腺摘出術を受けた研究患者集団で、術後期に投与する麻薬量を減少させることが示唆される。

[!]:痛みが強ければレスキューオピオイド鎮痛薬が増える、オピオイドが植えれば PONV が増す、と負の連鎖が生じてしまう。オピオイドを使用しない鎮痛を優先的に採用するべきだ。

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