婦人科手術後のフェンタニルまたはモルヒネとの持続静脈内鎮痛:コホート研究

Continuous intravenous analgesia with fentanyl or morphine after gynecological surgery: a cohort study.
J Anesth. 2016 Oct 14. [Epub ahead of print]

・この後ろ向き研究は、フェンタニルまたはモルヒネのいずれかの持続静脈内注入によって提供される術後疼痛緩和を比較することを目指している。

・開腹婦人科手術を受けた ASA-PS I/II の 60 人の女性が登録された。全ての患者は同等の用量でフェンタニルまたはモルヒネのいずれかの持続注入(38 人の患者はフェンタニル 0.3μg/kg/時を、22 人はモルヒネ 0.02mg/kg/時を投与された)で 24 時間、完全術後静脈内鎮痛を受けた。主要評価項目は、術後期のレスキュー鎮痛治療の必要度であり、研究デザインを知らない経験豊かな看護師によって評価され、消化管機能の回復までの時間が主なの安全評価指標であった。視覚的アナログスケールを試用して、術後疼痛を評価した。ラムゼイ鎮静スコア、マルチパラメータモニター、腸機能と副作用も、手術終了後、1、6、12、18、24 時間で記録した。

・データ分析で、フェンタニル群では 4 例(10%)、モルヒネ群では 8 例(36%)の患者が鎮痛レスキュー薬剤で治療する必要があった[フェンタニルの未調整 OR 0.2(0.05~0.80)、P=0.02]]ことが示された。フェンタニルで治療された患者の方が、消化管機能の回復が速く[1(1-2)日 vs 3(2.7~4)日、P<0.001]、残任期間が短かった[4(3-5) vs 5.5(5~7.2)日、P<0.001]。

・開腹婦人科手術を受ける低リスク患者では、術後疼痛軽減のためのフェンタニルとモルヒネの両方で持続静脈内注入が効果的である。今回の患者集団では、フェンタニルの持続静脈内注入は、鎮痛レスキュー薬の必要性が少なく、腸機能の回復が速く、在院期間が短いことと関連していた。

[!]:術後持続静脈内鎮痛に用いる薬剤はモルヒネよりもフェンタニルの方が優れているようだ。

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