乳児のロクロニウム誘発性筋弛緩に対して投与されたスガマデクス:後ろ向き研究

Sugammadex given for rocuronium-induced neuromuscular blockade in infants: a retrospect?ve study
Journal of Clinical Anesthesia December 2016Volume 35, Pages 497?501

<ハイライト>
・複数の症例報告が、乳児におけるスガマデクスの使用を記載しているが、大規模な症例報告は存在しない。
・スガマデクス 3mg/kg 投与後の TOF>0.9 の回復は、112.65±35.60秒であった。
・スガマデクス 3mg/kg は、乳児において副作用なく効果的にロクロニウムを拮抗した。
・さらなる臨床研究が、乳児におけるスガマデクスの使用についての知識を高めるであろう。

<要旨>
・研究の目的は、乳児患者でロクロニウムによって誘発された深い筋弛緩を拮抗する上で、スガマデクスの有効性と安全性を評価することであった。

・大学教育病院での後ろ向き観察研究。本研究には、脳神経外科手術を受ける予定で、ASA-PS I/II/III の 26 人の乳児(生後 2-12 ヵ月、体重 3~11kg )が含まれた。麻酔は、チオペンタール 5mg/kg、フェンタニル 1μg/kg、ロクロニウム 0.6 m/kg で導入した。挿管後、セボフルランを全患者に投与した。筋弛緩は四連反応(TOF)刺激を使用して加速度筋弛緩モニターでモニターした。患者は術中に深い筋弛緩を維持するために、ロクロニウムの追加投与を受けた。手術終了時に深い筋弛緩(TOF、0)が持続した場合に、スガマデクス 3mg/kg を投与した。人口統計データ、手術、麻酔薬を記録した。スガマデクス投与から神経筋機能回復(TOF 比>0.9)までの時間と、抜管中と後の合併症も記録した。

・手術終了時に深い筋弛緩状態(TOF、0)であった 26 人の乳児が、スガマデクス 3mg/kg の投与を受けた。T4/T1 比が 0.9 となるまでの平均回復時間は 112 秒であった。再クラーレ化や残存クラーレの臨床的証拠は認められなかった。

・ロクロニウム誘発性の深い筋弛緩の拮抗に際して、乳児手術患者でスガマデクスの有効性と安全性が確認された。

[!]:ブリディオンの添付文書には、「(小児等への投与)低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[低出生体重児及び新生児に対しては使用経験がなく、乳児、幼児又は小児に対しては使用経験が少ない]。」と記されている。

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