成人での口咽頭エアウェイの適切サイズの決定:顔面測定値との相関:無作為化交叉試験

Determination of the appropriate sizes of oropharyngeal airways in adults: correlation with external facial measurements: A randomised crossover study.
Eur J Anaesthesiol. 2016 Dec;33(12):936-942.

・口咽頭エアウェイの適切なサイズを推定するための参照基準として、2 種の外顔面測定値が推奨されている;上顎切歯と下顎角の距離、口角から下顎角までの距離。本研究の目的は、2 つのガイドラインを比較し、成人で適切なエアウェイ・サイズを選択する際に最適な外顔面測定値を調査することであった。

・大学病院手術室での、全身麻酔のために気管挿管を必要とする合計 113 人の患者を対象とした無作為化クロスオーバー研究である。2 種の口咽頭エアウェイのサイズを、2 つの外顔面測定値(中央上顎切歯の先端から下顎角、口角から下顎角)に基づいて選択した。エアウェイなしの手動と、従圧式人工換気を評価した後、各口咽頭エアウェイの換気の適切性を同様の方法で評価した。口咽頭エアウェイを変更する前に、各エアウェイの遠位端の視野を、気管支ファイバーを介した内視鏡を用いて評価した。主要評価項目は、換気パラメータと、気道の遠位端におけるおよび内視鏡的視野であった。

・上顎切歯-下顎骨群では、全患者において口咽頭エアウェイを介して障害なく手動換気ができたのに対して、口角-下顎角群患者の 6% では、部分的に閉塞された換気が観察された。上顎切歯-下顎骨群では、口咽頭エアウェイを介した人工呼吸は、全患者で適切であったが、口角-下顎角群の 7% の患者では、不十分な換気が観察された。上顎切歯-下顎骨群では、内視鏡検査で舌による気道の完全閉塞を有する患者は確認されなかったが、口角-下顎角群の 40% の患者では、舌によって完全に閉塞されていた。上顎切歯-下顎角群では、エアウェイ先端は、患者の 22% において喉頭蓋の先端を超えて通過していたが、対照的に、口角-下顎角群ではエアウェイ先端が喉頭蓋先端を越えて通過しているものはなかった。

・許容される内視鏡視野と共に十分な換気に関しては、上顎切歯-下顎角間距離に基づいたサイズの口咽頭エアウェイの方が、口角-下顎角間距離に基づく場合よりも有利である。

[!]:口角-下顎角間距離では、オーラル・エアウェイとしてちょっと短すぎるということだ。

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この記事へのコメント

SilkHat
2016年11月16日 14:00
私の場合は主に小児でですけど、常々同じような事を感じてました。用手換気では無意識に左手でコントロールするのか問題になりにくいですが、深麻酔抜管・OPA留置自発呼吸とすると、短くてワンサイズアップすることが多いです。
SRHAD-KNIGHT
2016年11月16日 22:25
SilkHat 様、コメントありがとうございます。
経口エアウェイについては、大きめを選択した方が無難ということですね。大きい分には少し口から突き出るだけの話で、小さなものは奥深く挿入するわけにはいきませんもんね!
SilkHat
2016年11月17日 06:41
フィット悪くてワンサイズ上げても改善しなくて、かえって曲がりが合わずに状況が悪化する事もたまにありますから、実際のところ難しい問題ですね。まだまだ経験の浅い通りすがりの独り言と思って下さい。

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