待機手術後の世界的な患者転帰:低、中、高所得の 27 ヵ国での前向きコホート研究

Global patient outcomes after elective surgery: prospective cohort study in 27 low-, middle- and high-income countries.
Br J Anaesth. 2016 Nov;117(5):601-609.

・世界的取り組みが手術治療に対する患者アクセスを増加させていることから、手術の有害効果を理解し、周術期治療の適切なレベルを明らかにする必要性がある。

・著者らは、27 カ国で成人入院患者の待機的手術後の転帰についての前向きの国際的な 7 日間のコホート研究を計画した。主要評価項目は、院内合併症であったl。副次評価項目は、合併症後死亡(救命失敗)と病院死亡であった。プロセス措置は、術直後の、または合併症治療のための集中治療室への入室、入院期間であった。単一の集中治療の定義を、全ての国々で使用した。

・第一次分析には、高所得 19 ヵ国、中所得 7 ヵ国、低所得 1 ヵ国の合計 474 施設の病院が含まれた。データには 44814 人の患者が含まれ、入院期間の中央値のは 4 日間(2~7 日)であった。合計 7508 人の患者(16.8%)が 1 つ以上の術後合併症を発症し、207 人が死亡(0.5%)した。合併症を発症した患者の総死亡率は 2.8% であった。合併症後の死亡率は、肺塞栓症の 2.4% から心停止の 43.9% の範囲であった。手術直後にルーチンとして集中治療室に入室した患者は合計 4360人(9.7%)であり、そのうち 2198人(50.4%)が合併症を発症し、105人(2.4%)が死亡した。合併症治療のために集中治療室に入室した患者は合計 1233人(16.4%)で、119 人(9.7%)が死亡した。ベースラインのリスクは低いものの、高所得国に比べて低所得国と中所得国の転帰は同様であった。

・患者の転帰不良は入院手術後によく見られる。手術治療へのアクセスを増加させるための世界的な取り組みは、安全な周術期ケアの必要性にも取り組むべきである。

[!]:「手術安全チェックリスト」に見られる、世界的な取り組みのことか?術後合併症を早期発見、治療するための世界的な標準ケア法の確立が望まれる。

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