局所麻酔薬の補助剤としての硫酸マグネシウムは、末梢神経ブロックの効果を促進するか:RCT のメタ分析

Does Magnesium Sulfate as an Adjuvant of Local Anesthetics Facilitate Better Effect of Perineural Nerve Blocks?: A Meta-analysis of Randomized Controlled Trials.
Clin J Pain. 2016 Dec;32(12):1053-1061.

マグネシウム50.png・研究の目的は、末梢神経ブロックにおいて局所麻酔薬に追加した補助薬としての硫酸マグネシウムの有効性と安全性を調査することであった。

・末梢神経ブロックにおける硫酸マグネシウムの効果と安全性を研究した無作為化比較試験をオンラインデータベースから検索した。平均差(MD)、リスク比と対応する 95%信頼区間(CI)は、RevMan 5.3 統計ソフトウェアを使用して計算した。

・493 人の患者を評価した 7 件の試験が含まれた。著者らのメタアナリシスの結果は、神経ブロックにおいて硫酸マグネシウムと局所麻酔薬とを併用することにより、術後の鎮痛(MD=124.66; 95%CI、65.09-184.23、P<0.0001)、知覚遮断(MD=106.69; 95%CI、60.93-152.45、P<0.00001)、運動遮断(MD=89.95; 95%CI、50.89-129.00、P<0.0001)持続時間が長くなることが示された。さらに、神経ブロック時の硫酸マグネシウムは、有意に迅速な運動遮断の発現と関連していた(MD= -1.17; 95%CI、-1.73~-0.60、P<0.0001)。知覚遮断の発現時期、補充鎮痛剤を必要とする患者数、術後悪心嘔吐の発生率については、2 群間に統計的差は認められなかった。

・本研究は、末梢神経ブロックにおいて硫酸マグネシウムと局所麻酔薬を組み合わせると、良好な鎮痛効果が得られることを示唆している。それは、短期的副作用を増加させることなく、鎮痛、知覚・運動遮断の術後持続時間を延長するからである。硫酸マグネシウムは、末梢神経ブロックの有望な鎮痛剤である可能性があるが、著者らの結果を検証するためにさらなる研究が必要である。

[!]:メタ分析で有効と出たので、「エビデンスあり」ということである。術後鎮痛時間が 2 時間程度も延長するのなら費用効果比はかなり高いといえるだろう。硫酸マグネシウム 0.5モル20mL 1管 \93.00。

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