気管挿管困難が予測される女性の超緊急帝王切開の麻酔法の選択:決定解析の使用

・予測された困難気道は、胎児仮死のための超緊急帝王切開のような緊急の場合でさえも、しばしば全身麻酔の迅速導入は禁忌とみなされることがある。しかし、そのような症例はまれで緊急性があるため、正式にリスクを評価することは困難である。

・著者らは、文献の系統的レビューに基づいて、3 種類の可能性のある麻酔法で、麻酔を確立するのにかかる時間と失敗の可能性を定量化するために決定分析を使用した。著者らは、ビデオ喉頭鏡を使用した迅速導入、覚醒ファイバー挿管、迅速脊椎麻酔を検討した。

・著者らの結果では、覚醒ファイバー挿管の 9(7-11)分(p<0.0001)、迅速脊椎麻酔の 6.3(5.4-7.2)(p<0.0001)と比較して、迅速導入をした場合の挿入までの平均(95%CI)時間 100(87-114)秒の方が短かった。著者らは、迅速導入後の最終的な気道管理失敗のリスクを 100,000 例につき 21(0-53) 例と計算し、娩出までの時間が延長することによる潜在的胎児障害を軽減するためには、そのようなリスクを受容する母親も当然いる可能性があると仮定する。

・困難気道が予測されるが、胎児仮死のために超緊急帝王切開となるような状況では、迅速導入は全例で選択すべき麻酔法とは言えないだろうが、著者らは許容できる選択肢であるとしている。

[!]:その昔、胎児仮死による緊急帝王切開で、迅速導入をしたら、挿管できなくて、「吐きませんように~!!!」と神頼みしながら、手術終了までバッグマスクで麻酔をしたことがある。母児共に問題なかった。

【出典】
Choice of anaesthesia for category-1 caesarean section in women with anticipated difficult tracheal intubation: the use of decision analysis.
Anaesthesia. 2016 Nov 30. doi: 10.1111/anae.13729. [Epub ahead of print]

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