小児眼科検査中の「導入用量のみ」セボフルランによる麻酔維持:標準的な低流量法との比較

・セボフルランは、小児の外来処置に好ましい。しかし、財政的および環境的な費用は依然として大きな制限がある。セボフルランの導入用量は、それ自体で短い非侵襲的処置時の低流量新鮮ガスで麻酔を維持するのに十分であろう。

・麻酔下に眼科検査を受ける年齢 1-5 歳の小児 50 人を無作為に 2 群に分けた。小児は全員、O2:N2O(40;60)に 8% セボフルランで導入された。S 群では、1L/分の新鮮ガス流[O2:N2O=50:50]で 2% セボフルランで麻酔を維持した。L 群では、セボフルラン気化器を停止し、新鮮ガス流を 0.5 L/min[O2:N2O=50:50]に減少させた。群間で HR、BP、MAC、BIS、総セボフルラン消費量、眼球偏位、体動、ラリンジアルマスク除去までの時間(TWO)、気道合併症を比較した。必要であればレスキュープロポフォールをボーラス投与した。

・検査所要時間の中央値は、S 群で 14分(IQR=9-17)、L 群では 15 分(IQR=10-17)であった。セボフルラン消費量は、S 群(9ml)と比較して L 群(7ml)の方が少なかった[中央値の差=2ml、P<0.001,95%CI =0.96-3.04]。TWO は、S 群(131 秒)と比較して、L 群(86秒)の方が短かった[中央差=45 秒、P=0.002、95%CI=19.85-70.15]。循環動態パラメータ、眼球偏位、体動、気道合併症の発生率、レスキュープロポフォールの必要度に差はなかった。

・セボフルランの導入用量はそれ自体、約 15 分間続く短い非侵襲的眼科検査の麻酔を維持するのに十分である。この方法はセボフルランの消費量と費用を有意に削減する。

[!]:短時間の非侵襲的処置なら、セボフルラン高濃度で一気導入し、その後は低流量の酸素で維持するだけで十分だと。

【出典】
Anesthesia maintenance with 'induction dose only' sevoflurane during pediatric ophthalmic examination: comparison with standard low-flow technique through a randomized controlled trial.
Paediatr Anaesth. 2016 Nov 30. doi: 10.1111/pan.13040. [Epub ahead of print]

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