長期人工呼吸で治療された重症患者における長期死亡の予後因子:系統的レビュー

・長期人工呼吸で治療された患者の長期的生存は一般的に不良である。しかし、長期死亡率に関連する患者レベルの要因は不明である。著者らの目的は、生物医学文献を系統的ににレビューし、長期人工呼吸患者における長期的死亡を予測する予後因子データを合成することであった。

・言語制限のない包括的戦略を用いて長期人工呼吸についての研究を、1988 年から 2015 年まで PubMed、CINAHL、Cochrane Library で検索した。以下の成人の研究を含めた:1) 14 日以上の人工呼吸を受け、2)人工呼吸器離脱室へ入室し、3)急性呼吸不全のための気管切開術を受けた患者。著者らは、多変量解析を使用して、長期的死亡(長期人工呼吸を受ける基準を満たした時から 6 カ月以上)に関連する患者レベルの因子を特定する記事を分析した。標準化データ収集ツールを使用し、カスタマイズされた Newcastle-Ottawa Scale で研究の質を評価した。各予後因子と長期死亡との関連性の強さを抽出した。次いで、以前に発表された先験的なスキーマに基づいて、個々の予後因子を強、中、弱、非確定と指定した。

・合計 7411 件の論文が関連性スクリーニングを受けた。419 件は全記事レビューを受けた。著者らは、多変量解析を含む 14 件の論文を特定した。著者らは、長期的死亡との関連性を示す 19 個の患者レベル因子を抽出した。6 つの要因は、主要評価項目との関連性について強力なエビデンスを示した:年齢、昇圧薬の必要性、血小板減少、既存の腎疾患、人工呼吸器離脱の失敗、急性腎障害±血液透析の必要性。既存の腎疾患と人工呼吸器離脱の失敗を除いた全ての因子は、患者が長期人工呼吸の基準を満たした時点で測定された。

・長期人工呼吸がもたらす公衆衛生上の課題の大きさにもかかわらず、生物医学文献のわずか 14 記事のみが長期死亡に関連する患者レベルの因子を検証していた。長期人工呼吸のための最適な患者選択を知らしめるためには、さらなる研究が必要である。

【出典】
Prognostic Factors for Long-Term Mortality in Critically Ill Patients Treated With Prolonged Mechanical Ventilation: A Systematic Review.
Crit Care Med. 2017 Jan;45(1):69-74.

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