腹式子宮摘出術を受けた患者の術後鎮痛に投与されたデキスメデトミジンが睡眠の質に及ぼす影響

<ハイライト>
・子宮摘出術後、患者は高度の睡眠障害を経験する。
・スフェンタニルに併用したデキスメデトミジン注入は快適な鎮痛作用をもたらす。
・術後鎮痛のためのデキスメデトミジン注入は睡眠の質を改善する。

<要旨>
・研究目的は、腹式子宮摘出術を受ける患者の術後デキサメトミジン注入が睡眠の質に及ぼす影響を評価することであった。

・待機的子宮摘出術を予定された ASA-PS I/II の 60 名の患者を対象とした術後回復室と病棟での無作為化二重盲式試験である。C 群の患者には、スフェンタニル注入(0.02μg/kg/h の持続投与、ロックアウト時間 10 分間のボーラス投与 0.02μg/kg)を受け、D 群の患者は、デキスメデトミジンを併用したスフェンタニルの持続注入を受けた(スフェンタニル0.02μg/kg/h とデキスメデトミジン 0.05μg/kg/h、ロックアウト時間 10 分間の スフェンタニル0.02μg/kg とデキスメデトミジン 0.05μg/kg のボーラス投与) 。睡眠ポリグラフ(PSG)は、以下の 3 日間の夜間に行われた:手術前夜(PSG1)、手術後当日夜(PSG2)、術後 2 日目の夜(PSG3)。VAS を使用した術後疼痛スコア、鎮静レベル、累積スフェンタニル消費量も記録した。

・手術後、患者は有意な睡眠障害に苦しんでおり、PSG2 と PSG3 では、睡眠効率指標と主観的睡眠の質が低く、覚醒指数が高い。C 群と比較して、デキスメデトミジンの術後投与は、睡眠効率指数と主観的睡眠の質を有意に改善した。急速眼球運動と N3 期睡眠は両群間で差がなかったが、D 群の方が N1 期と覚醒指数は低く、PSG2 と PSG3 での N2 期は高かった。C 群と比較して、D 群の患者の方が、鎮痛が良好で、術後 6 時間、24 時間、48 時間での VAS スケールは低く、累積スフェンタニル消費量が少なかった。

・子宮摘出術を受けた患者で、デキスメデトミジン注入は効果的な鎮痛を提供するだけでなく、術後睡眠の質を改善する。

[!]:術後のスフェンタニルに併用したデキスメデトミジン投与は、鎮痛効果だけでなく睡眠の質も改善したと。しかし、日本国内では、こうした使用法は保険適用では許されないな。

【出典】
Effects of dexmedetomidine administered for postoperative analgesia on sleep quality in patients undergoing abdominal hysterectomy
Journal of Clinical Anesthesia February 2017Volume 36, Pages 118?122

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