気管チューブカフを空気、生食、アルカリ性リドカインで満たした場合の、小児の血行動態変化と喉頭気管合併

・著者らは、気管チューブカフを空気、生食、アルカリ性リドカインで満たした場合、小児気管抜管時の血行動態変化と術後喉頭気管合併症に及ぼす影響について検討した。

・全身麻酔を受ける年齢 3~13 歳の 164 人の小児を無作為に 4 群のうちの 1 群に割り当てた:空気で満たした気管チューブカフ(n=41)、生食(n=41)、0.5% アルカリ性リドカイン(n=41)、1% アルカリ性リドカイン(n=41)。カフ内圧はモニターされ、20 cmH2O 未満に維持された。
・抜管後の収縮期血圧の平均値(SD)は、抜管前と比較して、空気、生食、0.5%、1% アルカリ性リドカイン群で、それぞれ 10.9(10.8)mmHg、7.3(17.7)mmHg、4.1(10.5)mmHg、1.9(9.5)mmHg であった(p=0.021)。抜管後の拡張期血圧の平均値(SD)は、抜管前と比較して、空気、生食、0.5%、1% アルカリ性リドカイン群で、それぞれ、3.9(9.7)mmHg、7.9(14.6)mmHg、0.7(10.4)mmHg、3.6'6.9)mmHg であった(p=0.019)。抜管前と比較して気管抜管後の心拍数の平均(SD)増加は、空気、生食、0.5%、1% アルカリ性リドカイン群で、それぞれ、14.2(7.6)bpm、15.5(13.1)bpm、5.2(9.6)bpm、4.16.6)bpm であった(p<0.001)。抜管 8 時間後の咽喉頭痛の発生率は、空気充満群で 22.0%、生食群で 9.8%、0.5% リドカイン群で 4.9%、1% リドカイン群で 2.4% であった、p=0.015。

・著者らは、気管チューブカフをアルカリ性リドカインで充満させると、小児の気管抜管に対する循環動態反応と、後喉頭気管合併症を低下させると結論している。

[!]:気管チューブ内に満たしたリドカインは、透過して気管粘膜に作用するんだな~。

【出典】
The effects of tracheal tube cuffs filled with air, saline or alkalinised lidocaine on haemodynamic changes and laryngotracheal morbidity in children: a randomised, controlled trial.
Anaesthesia. 2016 Dec 17. doi: 10.1111/anae.13764. [Epub ahead of print]

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