重症疾患患者に栄養チューブを挿入する際のカプノグラフモニタリングの臨床的有用性:後ろ向きコホート研究

・重症患者において、小口径栄養チューブが呼吸器系に誤って挿入されることはまれではない。従って、管の呼吸器系への誤留置を防止するためには、モニタリングが必要である。著者らは重症疾患患者でチューブ誤留置による呼吸器合併症を予防するために、カプノグラフモニタリングの有用性を調査した。

・本研究は、サムスンン・メディカルセンターの内科・外科集中治療室で後ろ向きに研究された 445 本の栄養チューブ留置事象を含む、介入前後の研究であった。カプノグラフ・モニタリング前後の期間で転帰を比較し、呼吸器合併症を記録した。

・栄養チューブは、カプノグラフモニタリングなしで 275 例に挿入された。カプノグラフモニタリングは 170 例で行われた。全チューブ留置患者のうち、16 人の患者(4%)が呼吸器合併症を有していた。栄養チューブは、11 人(2%)の患者で気管に挿入され、気胸は 5 人(1%)であった。対照群では 14 例の呼吸器合併症が検出された(14/275、5%、気管への誤挿入 10 例、気胸 4 例)。カプノグラフモニタリング群群では 2 例の呼吸器系合併症が検出された(2/170、1%、気管への誤挿入 1 回、気胸 1 回)。呼吸器合併症は、カプノグラフモニタリング群の方が、対照群よりも検出頻度が少なかった(P=0.035)。

・重症疾患患者で栄養チューブを留置する際に、カプノグラフモニタリングは簡単で、習得が容易であり、呼吸器合併症を予防するのに役立つ。

[!]:麻酔中にも NG チューブが気管に誤挿入されることがけっこうあるが、私は、いつも耳でガスが噴出していないか確認している。


【出典】
Clinical usefulness of capnographic monitoring when inserting a feeding tube in critically ill patients: retrospective cohort study.
BMC Anesthesiol. 2016 Dec 9;16(1):122.

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