小児心臓手術におけるトラネキサム酸の安全性:全国データベース研究

トラネキサム酸5.png・本研究は、日本の全国入院データベースを用いた小児心臓手術患者集団におけるトラネキサム酸(TXA)使用と副作用(痙攣発作、血栓塞栓症、腎機能障害)との関連性を調査することを目的とした。著者らはまた、TXA 使用と他の臨床転帰(在院期間と院内死亡率)との関連性を評価した。

・日本の診断治療組合せ(DPC)入院患者データベース上で、2010 年 7 月から 2014 年 3 月までに人工心肺手術を受けた小児患者(N=11,275)を対象とした傾向スコア分析を用いた全国後ろ向きコホート研究である。

・傾向スコアのマッチングによって、TXA 投与が有る患者とない患者から成る 3739 組の患者対ができた。傾向一致分析では、痙攣発作の割合は TXA 群では非 TXA 群より有意に高かった(1.6% v 0.2%、差 1.4%、95%信頼区間、1.0~1.9、p<0.001)。しかし、他の転帰のいずれも群間で有意差はなかった。

・TXA の使用は、痙攣発作のリスクが有意に増加することと関連している。しかし、TXA 群と非 TXA 群とで他の転帰に差はない。

[!]:トラネキサム酸の副作用ととして痙攣発作の頻度は、1.6% か。

【出典】
Safety of Tranexamic Acid in Pediatric Cardiac Surgery: A Nationwide Database Study.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2016 Oct 4. pii: S1053-0770(16)30451-7. doi: 10.1053/j.jvca.2016.10.001. [Epub ahead of print]

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