婦人科腹腔鏡検査後の術後悪嘔吐の発生率:標準麻酔法とプロポフォール注入の比較

・研究の目的は、婦人科腹腔鏡下で、サイオペントン/イソフルランを用いた標準的麻酔と比較して、術後悪心嘔吐の発生を減少させる上でのプロポフォールベース麻酔の安全性、有効性、実現可能性を調査することであった。

・教育病院の手術室と麻酔回復室での、無作為化単盲式(使用した麻酔法について)、二重盲式(術後評価について)対照試験で、60 人の ASA I/II の婦人科腹腔鏡検査予定の女性患者(年齢 20-60 歳)を本試験に含めた。A 群の患者は、導入用にサイオペントン、維持にイソフルラン-フェンタニルを使用した標準麻酔を受け、B 群の患者は、導入にプロポフォールを、維持にはフェンタニルとともに投与された。全患者に亜酸素化窒素、ベクロニウム、ネオスチグミン/グリコピロレートを投与した。予定で先制鎮吐薬を投与された患者はいなかったが、嘔吐症状が 1 回以上あった患者には投与された。術後嘔気嘔吐の発生率と他の回復パラメータを 24 時間にわたって評価した。

・A 群の 6 人の患者(20%)と B 群の 7人の患者(23.3%)が嘔気をきたした。B 群の 2 人の患者(6.66%)で嘔吐をきたしたのに対して、A 群では 12人(40%)であった(p<0.05)。全体で、嘔気嘔吐の発生率は A 群と B 群でそれぞれ、60% と 30% であった(p<0.05)。B 群の患者は全の方が A 群の患者よりも回復が有意に早かった。明らかな心肺合併症を呈した患者はいなかった。

・プロポフォールベースの麻酔は、婦人科腹腔鏡検査を受ける患者の標準的な麻酔と比較して、術後嘔吐が有意に少なく、回復が早かった。

[!]:サイオペントンは、プロポフォールに比べて、副交感神経刺激作用があり、また代謝排泄時間長いために、嘔気嘔吐の頻度が多く、回復が相対的に遅いのだろう。維持のイソフルランの影響も多少はあるかもしれないが。

【出典】
Incidence of postoperative nausea and vomiting following gynecological laparoscopy: A comparison of standard anesthetic technique and propofol infusion.
Acta Anaesthesiol Taiwan. 2016 Dec 23. pii: S1875-4597(16)30014-5. doi: 10.1016/j.aat.2016.10.002. [Epub ahead of print]

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