術後悪心嘔吐の治療のためのチューインガム:無作為化比較予備試験

ガム3.png・腹腔鏡手術または乳房手術後の女性患者の術後悪心嘔吐(PONV)を抑制する上で、新しい治療法、チューインガムはオンダンセトロンに劣らない可能性がある。この予備研究では、大規模な無作為化比較試験の実現可能性を検証した。

・腹腔鏡検査または乳房手術を受ける 94 人の女性患者を、麻酔回復室 PONV を訴えるかどうか、オンダンセトロン 4mg i.v か、ガム咀嚼.に無作為化した。主要評価項目は、PONV の十分な解消であり、非劣性はプロトコル間解析で<15% の群間差と定義した。副次評価項目、PACU 在室期間、レスキュー制吐薬の使用、制吐治療の受容性であった。大規模試験でのプロトコール実施の妥当性が評価された。

・PACU での術後悪心嘔吐はオンダンセトロンで 13 人(28%)、ガム咀嚼で 15 例(31%)であった(P=0.75)。3 人のガム咀嚼患者は、PONV を発症したときにガムを噛むことができなかった。プロトコルごとでは、オンダンセトロンで 13 人中の 5 人(39%)に対して、ガム咀嚼の 12 人中の 9 人(75%)がで PONV の十分な解消が得られた(リスク差 37%(6.3-67%)、P=0.07)。群間の副次転帰に差はなかった。募集は満足でき、プロトコルは麻酔科医と看護師に受け入れられ、データ収集は完全であった。

・この予備試験では、女性患者の腹腔鏡手術または乳房手術に際しての全身麻酔後のガム咀嚼は、オンダンセトロンの PONV 治療に劣らなかった。著者らの知見は、この新治療法を検討するために、多施設無作為化比較試験の実現可能性を示している。

[!]:術後のイレウス予防にガム咀嚼が有効であるとする研究が多いが、PONV にも有効そうだな。ガム咀嚼が消化管の蠕動運動を反射的に刺激して、悪心嘔吐を抑制する。

【出典】
Chewing gum for the treatment of postoperative nausea and vomiting: a pilot randomized controlled trial.
Br J Anaesth. 2017 Jan;118(1):83-89. doi: 10.1093/bja/aew375.

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