気管挿管に対する循環動態反応を減弱させるリドカインと硫酸マグネシウムの効果:単施設前向き二重盲式無作

マグネシウム43.png・気道刺激に対する循環動態反応はよく見られる現象であり、その管理は全身的な影響を軽減するために重要である。本研究の目的は、喉頭展開と気管挿管後のこの反射性血行動態に及ぼす硫酸マグネシウムとリドカイン静脈注射のの有効性を比較することである。

・この単施設前向き二重盲式無作為化試験では、年齢 18~65 歳、ASA I/II、挿管を伴う全身麻酔下で待機的手術を受ける予定の 56 人の患者を評価した。患者は 2 群に分けられた:F 群は、麻酔導入直前に、硫酸マグネシウム 30mg/kg を、L 群では リドカイン 2mg/kg、を持続注入した。血圧(BP)、心拍数(HR)、バイスペクトル指数(BIS)を、試験薬物投与に関連する 6 つの時点で両群で測定した。

・両群とも、ベースラインと比較して、喉頭展開と挿管後の HR と BP に増加が見られた。M 群は、挿管後の収縮期血圧と拡張期血圧が統計的に有意な増加を示したが、これは臨床的に重要ではなかった。群間で BIS 値に差はなかった。硫酸マグネシウムを投与された患者のうち、3 人(12%)が高血圧であったのに対して、リドカインを投与された患者では 1 人(4%)だけであったが、統計的差はなかった。

・硫酸マグネシウムとリドカインは、喉頭展開と挿管における循環動態管理に良好な有効性および安全性を有する。

[!]:リドカインとマグネシウムを併用すれば、さらに有効だろうな。筋弛緩薬も少量で済むかもしれないしな。

【出典】
Effects of lidocaine and magnesium sulfate in attenuating hemodynamic response to tracheal intubation: single-center, prospective, double-blind, randomized study.
Braz J Anesthesiol. 2017 Jan - Feb;67(1):50-56. doi: 10.1016/j.bjane.2015.08.004. Epub 2016 Nov 22.

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