待機的非心臓外科手術における周術期グルココルチコイドの安全性:系統的レビューとメタ分析

デキサメタゾン2.png・グルココルチコイドは、主に悪心嘔吐を予防するために、周術期にますます使用されている。安全性の問題は、高血糖の可能性と感染の増加に焦点を当てている。著者らは、グルココルチコイドが、待機的非心臓術後に、用量依存性にそのような有害転帰をきたしやすくすると仮定した。

・著者らは、創始から 2016 年 4 月まで主要な医療データベースの系統的検索を実施した。成人の安全性についての転帰を具体的に報告した無作為化グルココルチコイド試験を含め、Peto オッズ比法または品質効果モデルを用いてメタ分析を実施した。低用量(8mg 未満)、中用量(8~16mg)、高用量(16mg 超)のデキサメタゾン用量相当量に従って亜分析を実施した。主要評価項目である創部感染と周術期の最高ブドウ糖濃度についてメタ回帰を行った。

・18 カ国から 56 件の試験が同定され、デキサメタゾンを主に評価した。グルココルチコイドはいかなる創部感染にも影響を与えなかったが(オッズ比0.8、95%CI 0.6~1.2)、臨床的に重要でない周術期最高ブドウ糖濃度の増加をもたらした(加重平均差 20.0mg/dl、CI 11.4~28.6、P<0.001 または 1.1mM; CI、0.6~1.6)。グルココルチコイドは、術後 C 反応性タンパク質の最高濃度(加重平均差 -22.1mg/l、CI、-31.7~-12.5、P<0.001)を低下させたが、その他の有害転帰と在院期間は変化がなかった。用量 - 効果の関係は明らかでなかった。

・現時点でのエビデンスは、周術期のグルココルチコイド使用およびその後の感染、高血糖、他の有害転帰に関してなんら安全性の懸念を強調していない。それにもかかわらず、対照試験では、創部感染などの合併症の臨床的に重要な差異を検出するのに十分なサーベイランスや能力が不足していた。

【出典】
Safety of Perioperative Glucocorticoids in Elective Noncardiac Surgery: A Systematic Review and Meta-analysis.
Anesthesiology. 2017 Feb;126(2):234-248. doi: 10.1097/ALN.0000000000001466.

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