神経発達障害小児の方がオピオイド誘発呼吸抑制のリスクが高い:患者 12904 人の後ろ向きコホート研

・神経発達障害のある小児は、オピオイド誘発呼吸抑制のリスクがある可能性がある。著者らは、神経発達障害児の術後疼痛に対する看護師管理のモルヒネ鎮痛(モルヒネ-NCA)のリスクと有効性を定量化することを目指した。

・著者らは術後に静脈内モルヒネ鎮痛.を受けた 12904 人の小児の後ろ向きコホート研究を行った。被験者は、神経発達障害群と対照群に分けられた。臨床的満足度、呼吸抑制、重篤有害事象の割合を求め、ベイズ推論を用いた多段階ロジスティック回帰を含む統計分析を行った。

・12904 人の患者のうち、2390 人(19%)が神経発達障害を有していた。 88 例の呼吸抑制と 52 例の重篤な有害事象があった。オピオイド関連死はなかった。神経発達障害群の呼吸抑制の累積発生率は、1.09% であったのに対して、対照群で 0.59% であった(オッズ比 1.8(真のオッズ比> 1であった確率 98%)]。術後モルヒネ投与量と神経発達障害との間の有意な相互作用が観察され、用量の増加に伴って呼吸抑制リスクが高まった。神経発達障害を有する小児は、可または不可(3.3 vs 2.1%、χ2、
<0.001)と評価される注入を 1% 多く受ける可能性があったが、モルヒネ-NCA に対する満足度は全体的に非常に高かった。

・神経発達障害を有する小児は、呼吸抑制をきたす可能性が 1.8 倍高く、絶対リスク差は 0.5% であった。この群のオピオイド誘発性呼吸抑制は、モルヒネの用量関連呼吸作用に対する感受性増加に関連する可能性がある。記載されたようなモルフィン-NCA は、神経発達障害の有無にかかわらず、許容される方法であった。

[!]:麻酔関連薬は、神経系に作用する薬物であるから、神経発達障害のある患者には往々にして過量になるのではないだろうか。

【出典】
Higher risk of opioid-induced respiratory depression in children with neurodevelopmental disability: a retrospective cohort study of 12 904 patients.
Br J Anaesth. 2017 Feb;118(2):239-246. doi: 10.1093/bja/aew403.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック